「認知症&予備軍が25%」の時代

NewsCafe / 2013年6月14日 15時0分

若い頃から「家ぐるみ・家族ぐるみの付き合いのある友人のおばさん達」は90才をこすのに「いたって?元気」である。20年前に夫をなくしたおばさんは『見舞いに行った娘に「あなた誰?状態」であるが、食欲旺盛で元気』である。40年前に夫を亡くしたおばさんは「手足が不自由で食事がままならないので胃瘻手術を受けての生活だが頭脳明晰」で『みんな帰り際に「また来る」というが「またはないのに…」と憎まれ口をたたく始末』である。

高齢化社会が現実になり「65才以上が3000万人時代」の到来だが、中でも80才を超える女性は至って元気なのである。そんな中で深刻なのが「認知症の増加」である。認知症は「加齢による障害が原因で起こるものの通称・老年期になって脳が変性・萎縮するために、判断・理解・記憶・計算などの知的機能の低下や性格の変化がみられ、普通の日常生活や社会関係が保てなくなるもの」を言うのである。典型的なのがアルツハイマー型や動脈硬化性の認知症などである。よく知られているアルツハイマー型認知症の年間発症率は「90歳まで指数関数的に増加する」と言われており、遺伝の要素も若干ある様である。それ以外に高血圧・糖尿病・喫煙・高脂血症・生活習慣も危険因子と言われている。

厚生労働省の研究班が「介護保険利用者を対象に調べた従来の推定では『日本の認知症患者は300万人余』と見積もられていたが「「実際は65才以上の15%・450万人・7人に一人が認知症」さらに軽度認知障害が400万人余いる。合計で4人に一人が認知症&予備軍』と発表」したのである。驚くべき人数である。軽度認知障害は手当を早期にしないと「5年後に50%が認知症に移行する」と言う恐ろしい話もある。これからの高齢化時代「お隣近所には必ず認知症の人が…」が現実問題となるのである。身の回りでも「最近は人の名前が出ない。認知症ではないか」と心配している人は多い。

識者に聞くと『判りやすく言うと「前の晩の夕食の献立が思い出せないのは物忘れ、朝飯を食べたことを忘れてまた朝食…と騒ぐのが認知症」である。「様々な動物や果物などの絵を見せて聞く」というような簡単なテストで容易に判別できる』という。最も多いアルツハイマー型は「症状は判っているが防御法は確立していない」のである。最近では薬も進歩し「進捗を遅くする」ことは出来るようになっている。「IPS細胞による再生医療への期待」も高まっており、専門家は「30年で治療可能になる」と言う。報道では『高齢者の「耳あか」をとると認知症が改善する&歯をきちんと磨くと認知症になりにくい』との研究成果も発表されているのである。医学関係者は「アルツハイマー病の解明と治療薬の開発は巨大な産業になる」という。頑張って取り組んでほしいものである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

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