「核心部分がわからない」と遺族は不満 大川小学校の検証委の「最終報告書案」

NewsCafe / 2014年1月22日 15時0分

「いろんな事実関係が出されて、差し障りのない部分、曖昧な部分があるから分厚くなった。報道で明らかになった先のことを考察してほしい」ー、東日本大震災で、宮城県石巻市の大川小学校は、児童74人、教職員10人が犠牲となった。多大な犠牲が出た理由を検証していた委員会(委員長・室崎益輝神戸大学名誉教授)は19日、最終報告書案を出しました。これを元に提言がなされましたが、傍聴していた遺族からは不満や怒り、落胆の声が聞かれました。

検証委が調査していたのは「事前対策」と「当日の避難行動」、「事後対応」でした。当初から「当日の避難行動」を「核心部分」としていましたが、調査方法としては「外堀から埋める」方法をとり、なかなか「核心部分」を公にはしていませんでした。それがやっと昨年12月に出されました。しかし、遺族が調査して明らかになった事実よりも詳細ではないために、傍聴した遺族から不満が続出していました。そして、今回も「核心部分」について不満が多く出されました。

一方、検証委からすれば、「核心部分」を詳細に検討したとしても、報告書にある程度であったとしても、導かれる教訓は同じであり、これ以上「核心部分」を調査しても仕方がないという立場をとっています。そのため、当日の詳細なレポートを望む遺族と教訓を引き出すことを重視する検証委との思いのズレが生じているのではないでしょうか。

亡くなった子どもが津波がくる前から「山さ、逃げっぺ」と言っていたと、生存児童の証言もあります。しかし、この部分は報告書案には掲載されていません。それによりも、「余震が怖いため、輪になった児童は、お互いに手をつないだり、『大丈夫だぞ』などと励まし合ったりしていた。しかし一方で、一部の児童が校庭の端にある樹木の付近で遊び始めたとする証言や、子ども同士の会話はゲームやマンガ、翌週の時間割のことなど日常的なものだったと証言もある」と書かれています。なぜ、危機感を持った子どもがいたことは記載されなかったのでしょうか。証言の信憑性が疑問であれば、証言リストを作成し、信憑性を疑う理由を述べればいいのではないかでしょうか。

これも報告書案には記載がないが、震災後の遺族説明会のとき、市教委が「学校では津波がうずをまいていた」と説明しています。「これは誰の証言なのか?」と聞かれると、検証委では「You tubeで見た映像」と答えました。しかし、You tubeであがっている映像では、周辺の動画はありますが、学校は映っていません。しかも、その説明会の時点では、Youtubeには映像あがっていないことを指摘されました。

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