【解説】「だてマスク」で自分を隠す

NewsCafe / 2014年2月28日 6時0分

相変わらず「下火になったとは言いながらインフルエンザとノロウィルスによる食中毒」は頑張っている。「先週末に若手社員がノロに被病」。取り決めに従い「4日間の出勤停止」である。親戚が入っている特養施設でも「インフルエンザが発生し面会謝絶」とのことである。通勤時の「定点観測」である電車内のマスクをしている人の数は「相変わらず1車両30人近く」である。これから「花粉シーズン」だから「当分マスク姿は減らない」と思うのである。

畏友は『初来日が冬で「マスクをしている人が多い」ので驚いた。最近はPM2.5公害で北京でもマスク族は激増だが「慢性的にマスクをしている人の多さ」では日本は抜きんでているように思う。日本人はマスク好きの民族か?』と言うのである。

経済系の調査会社は『マスクのメーカーの出荷金額はこの10年あまりで大きく増加・平成25年は10年前の3倍を超える239億円に達する見込みだ。この間、花粉症や新型インフルエンザの流行などをきっかけとして予防目的に需要が大きく伸びたが、要因はそれだけではないようだ。病気の症状がないにもかかわらず、マスクをする人が増え「衛生用途以外で使用する・だてマスク」という言葉も生まれている。最近ではファッション感覚のかわいいマスクも販売されている。マスク姿はいまや日常風景になり・新たな段階に入りつつある』と言う。

この増加の背景には『家庭用マスクは平成12年ごろまでは「綿タイプが主流」だった。平成15年に「花粉症対策のマスクとして織らずにつくる不織布(ふしょくふ)素材で使い捨てのマスク」がヒット。これを契機に花粉症にマスクを着用する人が多くなった。25年見込み数値で、不織布タイプ、綿タイプの構成比はそれぞれ86%、11・9%となっており、拡大したマスク市場では、不織布が圧倒的に売れている』と言う。

レポートでは『かつては風邪になってから着用していた。「ひいてしまった風邪をうつさないためにマスクをする」だが「現在は花粉症対策・インフルエンザ&かぜの予防に加え、保温、さらに微小粒子状物質PM2・5対策である防塵(ぼうじん)など目的が多様化」している。最近は「1年中夏でもマスクをしている人が増えている。中高等学校では弁当の時しか外さない子も多い」と言う。また「化粧をしていない顔を見せないため=スッピン隠し」も増えている様である。「だてマスク」をする理由としては「スッピン隠し」などのほか、「落ち着く・知り合いに会いたくないとき便利」などが理由の様である。日常的にマスクをする人が増える中「機能性だけでなく、おしゃれを意識した製品」も販売されて・フレーバー付きダイエットマスクさえある。

心理学者は『人と関わると「笑顔を見せるとか怒りをあらわすとか関係性を決断しなければならない」がマスクをすると表情が見えないのでそうした対人関係を気にせずに済む。現代青年の対人恐怖が1年中マスク」の根底にはある』と指摘する。「たかがマスク・されどマスク」なのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

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