【解説】「卵かけご飯」にご用心

NewsCafe / 2014年4月25日 15時0分

日本人の多くは「熱いご飯の上に生卵を割り・生醤油をかけて・かき回して食べる・卵かけご飯」が大好きである。日本は「卵かけご飯専用の醤油」が売られている国なのである。有名人に「死ぬ前の最後の晩餐に何を食べたいか」を聞く番組があったが「多くの人は意外にも質素な食べ物をあげ・熱い卵かけご飯」もあったのである。我が家では昔から「生卵はダメ」と言う事になっているが「仲間との旅行の朝飯は卵かけご飯」である。そんな生卵に「危険性あり」と大きく報道されている。

それによると『自宅で生卵を食べ「サルモネラ菌の食中毒」で死亡した女性の遺族が卵の生産業者を訴えた訴訟で「生産業者に責任あり」との判決が出された。サルモネラ菌による食中毒死は「平成23年8月に宮崎県延岡市」で起き・死亡したのは70代女性で「原因となった卵は同月2日に女性が市内の商店で購入・3日後に生卵入りオクラ納豆にして食べ3人が食中毒を発症」したのである。県衛生管理課によると「保健所が行った調査では食べ残された料理や冷蔵庫に保管してあった卵の殻の表面、卵パックの内側などからサルモネラ菌が検出された」のである。判決では「卵の洗浄やパック詰め施設の衛生管理が不十分・食中毒の発生について生産業者に過失がある」とし「約4500万円の支払い」を命じたのである。国内の卵は「生食を前提とした衛生対策が必要」で、生産業者がそれを怠ったのが食中毒の原因とみなされた』のである。

識者は『卵は物価の優等生でここ20年でも余り値上がりしていない。スーパーの特売の目玉商品の定番で「きれいなパックに入っており衛生的」に見える。しかし「サルモネラ菌は鶏卵の中にいることもあり生産業者がどんな対策を取っても家庭での管理状況が悪ければ食中毒を引き起こす」ことがあるのである。サルモネラ菌による食中毒は菌が100万個以上ないと発症しないとされる。このため、販売されたときに卵の中に菌がいても「冷蔵庫などでしっかり保存された賞味期限内の卵では通常は生食しても食中毒を起こすことはほとんどない」といわれる。一方で、購入後「卵を冷蔵庫に入れなかったり・割おきした卵液を常温に放置」したりすれば、菌が急増し、食中毒を起こす可能性がある』と言う。今回の裁判では生産業者や流通業者の手落ちが指摘されたが「家庭内での手落ち」は論議されなかった。

食品衛生の専門家は『大手スーパーなど管理がしっかりしている店で売られている卵なら家庭で冷蔵庫に保存し食べる直前に冷蔵庫から卵を出せば生食しても基本的には問題ないだろう。しかし、生卵で食中毒となるリスクはゼロではない。「高齢者や幼児など抵抗力の弱い人」は生食を避けた方がよい。サルモネラ菌は熱に弱く「加熱を伴う調理過程でほとんど死滅する・加熱が不十分だと生き残った菌が増殖する可能性もある」のである。加熱する場合はしっかり火を通し、調理後はなるべく早く食べるようにしてほしい。ご飯のような生食のほか「生の感じが残る自家製マヨネーズやオムレツ・ティラミス」なども要注意である』と言う。過度な「卵の危険視」は不要の様であるが「幼児の死亡例もある」から用心が必要である。少なくとも「買ったら冷蔵庫で保管・賞味期限を守る・食べる直前に割る」が必要と思う。いよいよゴールデンウィーク。旅先での食事には注意を…。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

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