自分たちのサッカーとは何か?

NewsCafe / 2014年7月1日 16時49分

今から4年前。日本代表に初となるイタリア人指揮官が就任した。日本サッカーの未来を託されたのはイタリア・セリエAで数々の名門を率いたアルベルト・ザッケローニ。このイタリア人指揮官が掲げたのはシンプルで効率的な攻撃的サッカーだった。

中央に壁を作り意図的にサイドにボールを集めさせる。複数で相手を囲み、そこからのボール奪取でシンプルに縦にパスを入れる。言葉で言うのは簡単だがこのコンセプトを初の試合となった強豪アルゼンチン相手に実践し勝利という結果を残した。アジア杯優勝など就任から1年は驚異的ともいえる勝率を残し、これまでの日本になかった攻撃スタイルは遠くブラジルの地で躍動する日本代表の姿を夢見させてくれた。

そんな日本代表のブラジルでの道のりがクイアバで終結を迎えると予想した人はどれほどいるだろう。5大会連続5度目のW杯出場となった日本代表は「自分たちのサッカー」を見せることができずグループリーグ敗退となった。

では「自分たちのサッカー」とは具体的にどういう事なのだろう?大半のサポーターがこのフレーズに少なからず疑問を持っているはずだ。ここでは筆者なりに汲み取った「自分たちのサッカー」がブラジルの地で実践できていたかを振り返ってみたい。

まず、筆者が考える日本のスタイルは大きく分けて以下の3つである。

①ディフェンスラインを高く保つ
②攻守の切り替えの速さ
③中盤でのポゼッションを高め主導権を握る

グループリーグ初戦となったコートジボワール戦。キックオフの瞬間からいつもの日本代表とは様子が違っていた。主導権を握るはずの第1ステップである前線からのプレスが皆無であった。W杯初戦の重圧なのかコートジボワールのスピードを恐れたのかは定かではないが、これでは主導権が握れるはずもない。また、本田の先制点がチームにとって逆に悪い方向に向いてしまった。

およそリードしているチームとは思えないほど浮き足立っており、最後まで修正することができず後半に逆転負けを喫してしまう。このゲームに限ればコートジボワールの両サイドがかなり高い位置をとっており、香川、岡崎が守備に回る時間が多かったことも日本の攻撃が活性化させなかった大きな要因のひとつだろう。

続くギリシャ戦。ザッケーローニ監督は調子の上がらない香川を先発から外すという"奇策"に打って出た。表上の理由は戦術面だが、直前のフロリダ合宿から明らかに精彩を欠く10番のスタメン落ちは少なからず驚きを与えた。この試合、コートジボワール戦の反省を活かしてか、選手には吹っ切れた印象を受けた。序盤の立ち上がりはいつも日本代表のそれであり、あとはギリシャを崩し勝つだけ。コートジボワール戦同様、後半40分過ぎからのパワープレイ"解禁"など日本中のサポーターが攻撃陣への奮起を期待したが最後までゴールを割ることができなかった。

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