親友の為に…奇跡を呼ぶ

NewsCafe / 2014年7月9日 11時0分

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親友の為に…奇跡を呼ぶ

「レモネードスタンド」という活動をご存じだろうか。レモネードはご存じの通り、レモンエキスを薄め甘味料を加えた夏バテに持ってこいな飲料水だ。スタンドはカウンターで飲食させる店という意味を持ち、要するに、レモネードの出店の様なものだ。レモネードスタンドは、ここ日本での認知は非常に低いが、お隣アメリカでは、「小児がん支援」という意味で多くの人々に知られている。その活動のきっかけとなった人物は、アレックスという小児がんと闘う4歳の少女。彼女が「レモネードを売ったお金で病気の子ども達を助けたいの!」と、自宅の庭にレモネード・スタンドをオープンさせることを提案したことから始まった。この噂は近所の人たちに広まり、オープンさせるや否や、瞬く間に売り上げを伸ばし、さらに、アレックスの話題はマスコミにも取り上げられて全米に知られ渡った。翌年には、アメリカ全州で少なくとも1つはレモネードスタンドを設置してレモネードを売ろうというイベントを大成功させた。しかし、アレックスは志中半で、わずか8年半の人生に別れを告げた。しかし、アレックスの思いは途絶えることなく、この活動は世界的に広がり、病気と戦う子ども達の希望となった。そして先日、カナダに住むある少年に奇跡が起きた。

■ビーバースカウトの仲間のために
カナダはブリティッシュコロンビア州に住むクイン君は、スーパーの前でレモネードスタンドをオープンさせた。その目的は、親友・ブレイデン君を救うためだ。ブレイデン君は、脳に受けた外傷がもとで筋肉の制御ができなくなり、けいれんや麻痺、そのほかの神経障がいが起こるこという特殊な病気を患っている。小さい頃から、身体が不自由で常にサポーターを身につけ生活していた。そんな彼の不自由な姿をいつもそばで見守っていたのが、ビーバースカウトの仲間だったクイン君だ。クイン君は学校でレモネードスタンドの活動を知り、家に帰り、直ぐさま両親に親友・ブレイデン君を助けたいから手を貸してくれ!と嘆願した。しかし、彼を救うには2万ドルもの治療費が必要だとブレイデン君の両親から知らされた。その理由は、特殊な理学療法を必要としており、これらの治療はアメリカのニュージャージー州のみで受けられ、アメリカの保険に加入していないブレイデンには保険が適用されないからだ。高額な治療費を工面すべく既にブレイデン君の両親はインターネットを介し資金調達で苦戦している最中だった。そこに、クイン君が背中を押す様にオープンさせたレモネードスタンドが奇跡を起こす。なんと、片田舎のスーパーの前にオープンさせたレモネードスタンドで希望額の2.5倍の5万ドルを調達したのだ。たった7歳の少年の行動が・・・。
なぜこれほどにも寄付が寄せられたのだろうか。多くの人々の善意はもちろんの事だが、この基金を起ち上げるきっかけをつくった、いまは亡き天国で眠るアレックスちゃんと、その後もアレックスの遺志を引き継いだ両親や友人、また全米の子ども達がレモネードスタンドを守り続けていたからだと筆者は考える。その後、手術を終えたブレイデン君は身体を支える機具を外し、今では一人で歩けるという。彼が、自分の力で地を踏みしめ歩いている姿にアレックスはきっと天国で微笑んでいるだろう。
最後にレモネードスタンドのコンセプトにはこんな言葉が使われている。"When life gives you lemons,just make lemonade."【酸っぱいレモンをもらったら、甘くて美味しいレモネードを作ればいいのよ】
この言葉は、「たとえどんな困難に遭っても、それを転換する方法はある」という意味を持っているそうだ。また、日本では、この活動と精神に倣って「小児がん、AYA世代のがん」啓発・研究推進を支援するプロジェクトを起ち上げている。

画像:右・Braydenと左・Quinn(CBC)
参考:Mail Online/Lemonadestand Japan
【執筆者:王林】

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