女子割礼の根絶を訴え逮捕?

NewsCafe / 2014年7月11日 11時0分

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女子割礼の根絶を訴え逮捕?

先日、世界最大の自転車の祭典「ツール・ド・フランス」の熱狂が英国の地を包み込み、500万人以上の観客動員を記録した。その熱気は、W杯ブラジル大会の盛り上がりに負けじと、沿道に詰めかけた各国のサポーターらの声援は例年以上の凄まじいモノだった。そんな、イギリスステージもロンドンで荘厳に第一幕を締めくくったと思いきや、ある慮外者らの行為により後味の悪い大会となった。それは、女王様のお膝元・ウェストミンスター宮殿前での出来事だった。
観客を仕切るためのフェンスを跨ぎ、コースにトップレスの女性3人が乱入し、警察に取り押さえられ逮捕されるという珍事が発生。その逮捕者とは、「FEMEN(フェメン)」と呼ばれる、ウクライナのキエフを中心にトップレスで女性の権利を訴える第三波のフェミニズム抗議団体のメンバーだ。
FEMENのメンバー3人は、肌の色に同化させたパンツの恥部周辺に赤い液体をこぼし、「神による罰」や「政府に忘れ去られた」などとトップレスの上半身に書き示し沿道に集まった観衆の熱い視線を一身に集めていた。次第に囲む人々も多くなり、お手持ちのスマホからご自慢のカメラで、下から上まで舐め回す様に撮影する者から、はやし立てる者まで現れ、レースそっちのけで宮殿周辺は騒然としていた。そこに、複数の警察が詰めかけ、FEMENのメンバーらの抵抗も虚しく、ご丁寧に胸をジャケットで隠され取り押さえられた。なぜ彼女らは、結末を分かっているにも関わらず、これらの行為に及んだのか。それは、彼女らのかけ声に意味があった。

■「STOP FGM!!」
彼女らは、握りしめた左手の拳を掲げ「STOP FGM!!」と連呼していた。FGMとは「Female Genital Mutilation」の略語で、その意味は「女性器切除」という意味になる。主にアフリカを中心に行われる女子割礼の風習であり、女性器の一部を切除あるいは切開する行為のことだ。FEMENの理念である「若い女性のリーダーシップ、知性、道徳性を磨く」とあるように、FGMは少女や女性たちの意志に反し、宗教的習わしにより不本意に施術されるという行為は非道徳的だと訴えている。ここで見えてくるのは、彼女らのパフォーマンスの一部である、パンツの恥部周辺に赤い液体をこぼすという行為は、施術により流血したという冷酷な表現だと受け取ることができる。だが、筆者はFEMENによる過激な行為に対しては、何処か当事者の苦痛を逆撫でしている行為に見えて仕方がない。老婆心ながら、それらは、女性の屈辱的且つ、不名誉な事を大っぴらに表現すべきではないと考える。ましてや、故意に恥部周辺に赤い液体をこぼす行為などは、一般の人から見ても不愉快であり、滑稽極まりない。なぜ、国連人権団体が人権侵害と考えられる事案を、細心の配慮を施し、調査、話し会いを慎重に進めているのか、それは、当事者らの心理的配慮や事に至る経緯、文化・宗教的背景を鑑みているからだ。よって、FEMENによる行為は、配慮を欠いた愚行であり、当事者にとっても侵害ともとられ兼ねない行為にあたる。また、FEMENは過去にも、発煙筒を振り回し、歩行者らを妨害したり、首脳会議後のレセプションの場に乗り込み、奇抜な行為で話し会いを中断させたりなど、テロ紛いな行為を続けてきている。果たして、過激な行為が問題の是正に繋がるのだろうか。甚だ、疑問が残るばかりだ。
あなたは、第三波のフェミニズム抗議団体「FEMEN」の行為に対して、どのように感じますか?ご意見、ご感想をお聞かせ下さい。
画像: ASSOCIATED PRESS
参考:THE HUFFINGTON POST(英語ページ)
【執筆者:王林】

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