ジャパニーズポップスの黄金期が甦る

NewsCafe / 2014年10月31日 15時0分

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ジャパニーズポップスの黄金期が甦る

80年代、それはLPレコードやCDが元気だった時代。日本の音楽界も制作に時間とお金をたっぷりとかけられた、ジャパニーズポップスの黄金期でもある。そんなとき、ミュージックシーンに突如現れたのが、歌手・松田聖子だった。彼女の歌声はまず、当時の中高生男子のハートをつかんだが、そのムーブメントは当時人気の高かった松任谷由実や財津和夫など、ニューミュージックの旗手として活躍していたアーティストらの楽曲提供などを受けて、徐々に女性の間にもファン層を広げていく。『赤いスイートピー』などはその原動力となった最たるものといえるだろう。

彼女の人気は、もちろんその愛らしいルックスによるところが大きかったが、明確なコンセプトのもとで制作されたオリジナルアルバムの完成度の高さで注目を集めることも多かった。潤沢な制作費とこだわりのプロダクション、腰を据え、納得いくまで完成度を高められた時代に生れた彼女の初期作品(愛好家は聖子クラシックスと呼ぶ)は、30年後の今日聴いても実に聴きごたえがあり、そしてフレッシュだ。

そんな彼女の周辺に、最近興味深い動きがあった。超高級オーディオ機器のレビューや新製品紹介をふんだんに掲載する雑誌「ステレオサウンド」が、松田聖子初となるSACDを企画・発売して話題を集めているのだ。SACDとは、一般的なCDよりも再生できる音の範囲が広く、より生の音に近いサウンドが再現できるメディアとして、オーディオ愛好家の間で人気の音楽ソース。昨今話題の「ハイレゾ」に属するものだ。ステレオサウンドは専門雑誌の出版社でありながら、音のよい音楽ソフトの企画やプロデュースも手がけており、オーディオ愛好家の間でも高評価を得ているという。

発売されたオリジナルアルバムは1980年から1986年までの代表作6タイトルで、9月末に発売された「SQUALL」と「風立ちぬ」は、発売と同時に品切れとなったというほどの人気ぶり。その秘密はというと、これまで聴くことが難しかった松田聖子の声がより生々しく、みずみずしいところなのだそうだ。聞けばこのソフト、今回の企画のために、30年前に録音された大元の録音テープにまでさかのぼって、音の調整をやりなおしたという。その結果、当時、制作費と時間の放蕩の末に生み出された極めてゴージャスなサウンドが、彼女の声とともに見事に蘇ったというわけだ。

この松田聖子のSACDシリーズは、本日10月31日より、第2弾となる「Pineapple」(『赤いスイートピー』収録)と「Candy」がリリースされるほか、11月末には第3弾として「ユートピア」、「SUPREME」(『瑠璃色の地球』収録)が発売されるという。

30年の時をさかのぼって、ジャパニーズポップスのゴールデンサウンドに身をゆだねてみたいという方は、おてもとに1枚備えてみてはいかがだろうか? ちなみにこのSACDは、全タイトルとも通常のCDプレーヤーでも聞くことができる「ハイブリッド」という仕様になっているそうなので、ご安心あれ。

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