バロック、2014年最終ライブで見せつけた来年の飛躍

dwango.jp news / 2014年11月10日 12時0分

11月3日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにてBAROQUE(バロック)が2014年最後のワンマンライブを行なった。

暗転した場内、ステージにBAROQUEが登場。SEにかぶせるように圭(G)とサポートメンバーのTOKIE(B)、かどしゅんたろう(Ds)、辺見“Emiri”直義(Manipulator)が静かにインプロビゼーションを奏で、その流れから1曲目の『湿度』へ突入すると、リズムに合わせてさっきまで真っ白い壁がむき出しになっていた舞台後方には、プロジェクターが次々と深紅の花を映し出す。

ダブパートでは音響の響きと同時に画面が波打ち、怜(Vo)が生命力溢れるエモーショナルな声を放つ。前回の全国ツアー()からバンドが試みているプロジェクターを導入したステージングは、さらにブラッシュアップ。視覚的にもオーディエンスを刺激し、オープニングから観客をあっという間にBAROQUEのライブ空間へと引き込んでいく。


前回のツアーで初披露したエネルギッシュなロックチューン『black bane』は『メロウホロウ』とつないだことで化学反応を起こし、さらにパワーが増幅。『魔女と林檎』はそのエネルギーすべてを圭のギターサウンドで豪快に全開放するようなダイナミズムが宿り、ポップチューンとしてのメロディックな側面もよりヴィヴィッドにきらめいていった。

こうして、映像などをフィーチャーしたアートフルな表現が増えれば増えるほどサウンドもそっちに寄っていくのかと思いきや、意外にもバンドとしてはいままで以上により外側に向かって生命力を放つオーガニックなプレイが色濃くなっていったBAROQUE。これこそが、バンドが怜(Vo)と圭(G) の新体制になって以降、ライブを活動の中心に置き、2014年は<SYMMETRIA>、<de novo>という2本の全国ツアーを開催するなかで試行錯誤を繰り返してきた彼らが見つけた新しいBAROQUEの形。それを確信したのが、この日中盤で初披露した「新曲」の存在。

この後に続けてパフォーマンスしたこれまでのBAROQUEのディープな世界観を象徴してきた『exit』、『ヒトのイロ』といった楽曲のムードを醸し出しながらも、新曲にはこれらのような心象風景の内側に潜っていくような密閉感はない。曲の組み立て、アンサンブルなど、既存のフォーマットを自由気ままに越えていく生命力で、いままで見たことも聴いたこともないような未来の扉をどんどん開いていくスピーディーな展開で、オーディエンスを翻弄。演奏が終わると、フロアからはたちまち”わぁ〜“という感嘆の声が上がるほど観客たちは見事にその音に共鳴。

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