人気急上昇中の古川雄大、座長・長澤まさみの“居方”に刺激を受ける

dwango.jp news / 2020年7月22日 8時0分

鋭い視線に姿勢のよい佇まい――。ミュージカル俳優として活躍する古川雄大が、近年、映像作品でも強い存在感を発揮している。約4年ぶりの映画出演となった『コンフィデンスマンJP プリンセス編』では、物語の重要な役割を果たすフウ家の長男・クリストファーを好演。非常にファンが多いシリーズだけに「まさか自分が出られるなんて」と謙虚な姿勢を見せていたが、そんな古川に作品への思いや、舞台と映像の違い、今後の展望など胸の内を明かしてもらった。


■「まさか自分が……」人気作へのオファーに驚き!


「テニスの王子様」や「エリザベート」、「ロミオ&ジュリエット」「モーツァルト!」など数々のミュージカルに出演し、俳優としての実勢は十分の古川。しかし、久々の映画出演となった本作のオファーを受けたときは「大好きでずっと観ていたシリーズだったのですが、歴代出演している俳優さんが皆さんすごい方々だったので、まさか自分が出られるなんて思っていませんでした」と驚きが勝っていたという。

劇中で古川が演じるのは、長澤まさみ扮するコンフィデンスウーマン・ダー子が“オサカナ”として目をつけた世界有数の大富豪一族フウ家の長男・クリストファー。冷酷無比でお金にしか興味がないという人物だが、壮大な“コンゲーム(騙し合い)”が繰り広げられるだけに、一筋縄ではいかない人物描写が要求される。「(田中亮)監督からは『脚本のままを演じるのではなく、お客さんを騙しながら芝居をすることが重要だよ』と言われていたので、どこまで視聴者をミスリードできるか……ということを強く意識して演じました」と役へのアプローチ方法を語る。


古川にとっては久々の映画の現場。しかも撮影中盤からは、マレーシアのランカウイ島へ舞台を移しスケール感も増した。豪華キャストも次々に登場し、「しびれるような時間」だったという。特に、キャスト、スタッフ全員で食事に行ったときには、大先輩たちからの貴重な話に「こんな機会はめったにないと思い、ずっと聞き耳を立てていました」と大きな刺激を受けたようだ。

■長澤まさみの本番での集中力に脱帽


なかでも現場を共にして大きな感銘を受けたのが主演の長澤だ。古川とは同い年だが「小さいころからずっと第一線で活躍されていて、テレビや映画で観ていた方」と特別なオーラを感じたというと「座長としての現場での居方はもちろんなのですが、『ヨーイスタート!』となったときの集中力はすごいなと思いました」と俳優として見習うところが多かったという。

また、映画の現場で感じたことの一つに、共演者同士のコミュニケーションのとり方があった。「意外と飲みに行ったりするんですよね」と切り出すと「舞台だと、稽古が終わったあとに『飲みに行こう』ということがあるのですが、映像の現場というのは、あまりそういうことがないと思っていたんです。でも長澤さんを筆頭に、ものすごく現場の雰囲気が良く、新参者としてはとても助かりました」。

古川自身も、舞台では座長を務めることも多々あり、長澤の立ち振る舞いには大きな感銘を受けたというが「でも僕はみんなを引っ張っていくというのが苦手なんです」と苦笑い。続けて「座長と言っても人によって違うんですよね。僕はなかなか盛り上げられるタイプではないのですが、映像の現場に行かせていただくことが増えて、長澤さんもそうですが、(『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』で一緒だった)天海祐希さんなど、先頭に立って現場を盛り上げていらっしゃる姿を見ると、自分も頑張ってみようと思いました」と笑顔を見せる。

■舞台と映像、貪欲に両立していきたい


2018年放送の連続ドラマ『下町ロケット ヤタガラス編』、今年3月まで放送されていた連続ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』、さらには現在放送中の連続テレビ小説『エール』など、近年、精力的に映像作品へ参加している印象がある古川。しかし「やっぱりすごく難しいです」と日々試行錯誤だという。


「一番は舞台と映像ではサイズが違う。映像の方がより細かな芝居を要求される気がしています。喜怒哀楽の感情についても、いろいろな表現のレパートリーが必要。そこが映像の魅力でもあるのですが……やっぱり難しいですね」と違いについて述べるが「映像と舞台が別物だとは捉えていません」とキッパリ。

舞台で学んだことは映像でも活きる。同じく映像で得たことは、舞台でも活かせる。相乗効果はあるというが「舞台を20代からやってきて、主役などいまのポジションをやらせてもらえるようになりましたが、それとは別に映像はまだ一から挑戦という意識が強いです」とさらなる高みを目指す。

今後も「どちらも両立してチャレンジし続けたい」と強い視線で語ると「ありがたいことに、チャラい役やトランスジェンダーの役など、いろいろな役をやらせていただいています。この作品にしても、世界有数の大富豪一家の長男という、もう出会うことがないような魅力的な役をいただきました。常に貪欲になんでもやっていきたいです」と思いを馳せる。


映像の魅力、現場での立ち振る舞い、大先輩との共演……。古川にとって、多くの事を吸収できた刺激的な現場だったという『コンフィデンスマンJP プリンセス編』。これまで同様、壮大なるコンゲームが繰り広げられる一方「いままで以上にハートフルな展開で、メッセージ性もストレートに伝わります」と見どころを語った古川クリストファーの一筋縄ではいかない芝居にも注目したい。


取材・文:磯部正和

写真:稲澤朝博


映画『コンフィデンスマンJP プリセス編』

7月23日ロードショー



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