1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際

摘発されたやらせ評価サイトの手口 - 瀧口範子 @シリコンバレーJournal

ニューズウィーク日本版 / 2013年9月26日 17時48分

 そうなると、勝負のしどころは、われわれユーザー側の見る目を養うことだ。ネット上には、偽レビューにだまされないようにする指南がいろいろあるが、参考になるものをいくつか挙げておこう。

・最高と最低のレビューは、あまり参考にしないこと。偽の好レビューと共に偽の低レビューもある。いずれの方向にも極端なレビューは敬遠すべし。

・文章がヘンなレビューには注意。マーケティング会社は、偽レビュー作成について1本あたり1〜10ドルを支払っているという。ライターはせっせと稼ごうと大量生産に走り、そのため文法や綴りの確認がおろそかになる。

・レビュアーの履歴を確認。いつごろからアカウントを持っているのか、他にどんなものをレビューしているのかからも、怪しさの加減がわかる。

・ひとつの評価サイトに頼らないこと。縦横にチェックすることが必要。

・レビュアーの数が多く、それでもまだ評価が高いものは信頼できる。

 ところで、よく知られていないが、「やってはいけないレビュー」もある。

 たとえば、ウィキペディアで自分のことを書くのはルール違反だ。自己紹介だと思って自分の項目を設けている人もいるかもしれないが、同サイトは自分や自分が関わっている事業などについて、自身で投稿してはいけないと定めている。それは、「自分のプロモーション」になり、客観性を欠くからである。したがって、もし何か間違った記載がされていても、黙って耐え、誰か心ある編集者が訂正してくれるのを待つしかない。

 また、ルールはないものの、ひどく評判を落とすのは、アマゾンなどで著者が自著を褒め讃えるというケース。ここ数年で、有名作家が「天才的な作家」などと言って自著に5つ星を与えて自画自賛し、同時にライバル作家の著書をこきおろしていた事実が何件か明るみに出た。衝動はわかるが、不名誉な結果になることは間違いない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください