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シリコンバレーの意外な差別カルチャー - 瀧口範子 @シリコンバレーJournal

ニューズウィーク日本版 / 2014年4月12日 15時14分

 何でもサンフランシスコの整形外科クリニックは、若い男性エンジニアたちがボトックス注入手術にやってくる金曜日はたいそう忙しいというのが話題になった。エンジニアたちは30代だったりするそうだ。金曜日に施術を受け、週末休んで、月曜日にはピンと張りつめた若々しい顔で出社する。

 表にはなかなか見えないが、男女間の確執もけっこう陰湿なようだ。最近、ソフト開発会社のギットハブで、女性エンジニアが男性エンジニアからの誘いを断ったところ、自分が書いたコードが消されて「仕事をしない人間」という烙印を押されるなどの嫌がらせに会い、会社を辞めるという事件があった。男性中心のエンジニア・カルチャーは、女性が対等に扱われない環境だったという。彼女が辞めることをツイートすると、他の男性社員からのものだろう、「ギットハブの自称女王様が、やっと辞めるってよ。民は歓喜している」といったツイートが返ってきた。

 先進的な土地と言われるが、そもそもシリコンバレー企業のエンジニアリング部門で働く女性の比率は低く、グーグルですら5分の1。スタートアップの場合はもっと低く、10数%らしい。また、大学以上の学歴を持つ男性は、同等の学歴の女性よりも40〜73%多く稼いでいるという数字もある。

 人種間のギャップもある。シリコンバレーにはアフリカ系アメリカ人が少ない。その代わり中国系、インド系の住民は多く、稼ぎもいいらしい。対して、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系住民は取り残されている。

 テクノロジーとビジネスのイノベーションを起こす地、新しい富を生み出す地として知られるシリコンバレーで、こうした古い社会問題が蒸し返されているのは意外なことだ。進取の気質は、つまり社会のイノベーションにまではまだ届いていないということだ。




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