エボラ熱の副作用がリベリア経済に

ニューズウィーク日本版 / 2014年12月5日 12時18分

 エボラ出血熱の流行には歯止めがかかりつつあるようだが、経済的影響は出始めたばかり。世界銀行が先週発表したリベリアに関する報告書では、最も困難な時期はこれから、ということが示されている。6800人以上が感染し、2800人以上が死亡したリベリアは今回の流行の最大の被害国だ。

「リベリアではエボラ熱が発生していない地域の住民も、病気の経済的副作用に苦しんでいる」と、世界銀行のアナ・レベンガは述べている。「救援活動はウイルス感染者だけでなく、貧困地域にいて食料や移動手段の確保が難しくなっている人々も対象にすべきだ」

 4000世帯以上を対象にした調査によれば現在、労働人口の半分近くが働いていない。特に非農業部門の自営業者への打撃が大きい。コメの価格は通常の1.4倍以上。多くの家庭が食事量を減らしているものの、90%以上が十分な食べ物が手に入らなくて心配だとしている。

 リベリアは03年の内戦終結後、経済復興を目指してきた。しかしエボラ熱流行で、今年のGDP成長率予測は5・9%から2・5%に急落してしまった。

[2014.12. 2号掲載]
キャスリーン・コルダーウッド

ニューズウィーク日本版

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