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次なる国防長官を待つ憂鬱と難題の日々

ニューズウィーク日本版 / 2014年12月12日 12時37分

 カーターも、巨額のF35戦闘機開発計画に懐疑的なマケインも、国防予算における変化の象徴だ。軍事費は減る一方で、より少ないカネでより多くの結果を出す政策が求められている。

 イスラム教スンニ派テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)との戦いは今後も続くだろう。だが国防予算は、11年度には6870億ドルだったが、15年度は5750億ドルに減らされた。カーターは前任者と同じ不満と難題に悩むはずだ。
国防副長官時代のカーターは現場の兵士の安全を重視し、イラクやアフガニスタンでの簡易爆弾対策として、より性能の高い装甲車の導入を加速させた。つまり、緊急の課題にカネを費やすことをいとわない人物だ。

 学者出身でクリントン政権時代に国防次官補を務め、各種の職務を経験したカーターは「国防長官として理想的なキャリアの持ち主と言える」。米ブルッキングズ研究所のマイケル・オハンロン上級研究員は先週、CNNにそう語った。「理論的には、最高の人材のはずだ」

[2014.12.16号掲載]
クリストファー・ハーレス


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