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無人機の夢にあふれた応用法とは - 瀧口範子 @シリコンバレーJournal

ニューズウィーク日本版 / 2014年12月20日 17時14分

 また、発電もある。グーグルが買収したマカニ・パワーという会社は、ドローンを風量の強い上空に飛ばして発電をするというしくみを開発。ウィンドタービンに比べてメンテナンスも簡単で、クリーンで効率のいい風力発電ができるらしい。

 もっと面白いのは、室内でドローンを使うというアイデア。これは高齢者の役に立つ。ちょっとしたものを家のあちらから取ってくるとか、訪問者を確かめるなどといった使い方ができるはずだ。想像するだけで、楽しくなるような応用である。

 先だって、インテルのウェアラブル賞を受賞したドローンの構想は、腕につけているウェアラブルがドローンになって空中から自分の写真を撮ってくれるというもの。自分を追うように仕組まれていて、崖上りをしたり、走ったりする自分の回りでドローンが飛び続けるという案だ。こういうドローンがあれば、子供の登下校についていかせるなどして、安全のためにも役立つだろう。

 驚くのは、ドローンに関するこうした構想やアイデアがほんの数年で急速に拡大したことだ。それまではドローンと言えば、軍事用かマニア用以外にはどう使うのかが想像もできなかったのに。

 一方で、他人のプライバシーを侵害するという問題や、飛行機とのニアミス接触事件などが相次いで、ドローンには解決すべき課題も多い。だが、自律的に飛ぶだけでこんなにビジネスと社会の視点が開けるのかと思うほど、ドローンは期待される産業に育ちつつあるのだ。




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