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ハッカーに襲われた不倫サイトの顧客被害どこまで?

ニューズウィーク日本版 / 2015年8月20日 18時0分

 ALMは本誌の取材にメールで応じ、インパクトチームの行為は「道義目的のハッキングではなく、単なる犯罪だ」と主張した。「アシュレイ・マディソンの利用者だけでなく、合法的にネットを利用している自由思想の持ち主すべてに対する不法行為だ。犯人は、道徳上の裁判官、陪審員、刑の執行者を自認し、自分たちが信じる価値観を社会全体に押し付けようとしている」

 ALMはさらに「今回のハッカーが、自らの個人的イデオロギーを世界中の市民に強要するのを看過するわけにはいかない」と宣言。「われわれは、罪を犯した一味が最も厳格な罰を受けるよう、捜査当局に全面的に協力する」と述べている。

 ワイアードによれば、ALMはサイト上で「不実と不倫の代表的サイト」を自任し、「不倫保証」を売りにしている。また流出したメールアドレスのドメインから、顧客には政府や軍関係者も含まれるという。

 ALMは年内にロンドン証券取引所にアシュレイ・マディソンを上場する予定だ。ハッキング事件の捜査は、FBI(米連邦捜査局)、カナダ連邦警察(RCMP)、オンタリオ州警察、トロント市警察が合同で進めているという。

 アシュレイ・マディソンの事件に先立ち、今年5月には既婚者や特殊な性的嗜好を持つ人がセックスパートナーを探す出会い系サイト「アダルトフレンドファイダー」がハッキングに遭い、利用者350万人のデータの一部が流出したばかりだ。




ジャック・ムーア


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