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脱毛レベルのストレスから蘇った私が身に付けた3つの習慣

ニューズウィーク日本版 / 2015年9月2日 17時17分

生産性が落ちる時間帯には思い切って働かない

 世の中には、いちばん生産性の上がる時間帯についてのためになるアドバイスがあふれている。けれども私は、やる気ゼロのどん底に落ちるまで、自分にとって「生産性が高い」時間帯を知らなかった。そのせいで、ストレスを抑えることも成果を上げることもできなかった。

 私の場合は、午前11時までに仕事を始めなければほとんど何も手につかないことに気がついた。早い時間帯にはなぜか力が湧き、さっさと仕事が片づいた。これを午後まで先送りしてしまうと効率はがた落ち。ToDoリストをやり終える確率は15%程度まで下がってしまう。

 去年の私は、頭の中でこんなセリフを繰り返していた。「仕事は後にしよう。時間はたっぷりあるのだから」。確かに1日の稼働時間は12~13時間くらいある。しかしやる気が出ない時間帯になると、私のその日の「生産力」はほとんど底を突く。その結果、締め切りぎりぎりまで延々と仕事をする羽目になり、ストレスも最悪のレベルに達したのだ。

 やる気を失う時間帯が知りたかったら、5~6週間かけて「いちばん仕事をやりたくないと感じた時間帯」を書き出してみるといい。毎日夕方の5時くらいになるとネットを漫然と眺めていたり、朝は目覚ましのスヌーズボタンを7回も押していたりすることはないだろうか? そういった時間帯には無理に仕事をしようとせず、調子が出る時間帯にずらすべきだ。

夜明け前に起きてもいい、睡眠習慣を最適化する

 ToDoリストと時間はうまく活かせるようになったものの、私はもうひとつ決定的な過ちを犯していた。仕事の時間帯が変わったのに、睡眠習慣を変えていなかったのだ。そのころの私は、夜中の1時か2時にベッドに入り、朝の7時に起きて仕事をしていた。一日中、頭がボーっとして不機嫌だったのは言うまでもない。

 ずっと早くベッドに入るようにしてみたところ(夜9時か10時くらい)、目覚めも良くなり、仕事にきちんと取りかかれるようになった。今は11時30分までに眠るようにしている。

 睡眠習慣に関しては、固定観念にとらわれないほうがいい。たとえば私の友人は、夜明け前にもっとも生産性が上がるタイプだ。彼は、寝不足解消のために1日のうちに長めの仮眠を数回とっているのだが、それがとても上手くいっている。

 どんなやり方にせよ、睡眠が生産性にとってどんなに大事かは明らかだ。「睡眠時間を長くしたら仕事の時間が減ってしまう」と不安になる人もいるかもしれないが、良い睡眠は生産性の大きな力になる。

 大事なのは、カギとなる生活習慣をいくつか改善し、それを長く続けること。ToDoリストをいくら立派にしても、常に疲れていたら意味はない。いつも以上にやる気がなくなるだけだ。またいくら睡眠をとったところで、ToDoリストがなければ仕事をやり遂げようとする意欲が空回りしてしまう。

By Lily Herman of The Muse


リリー・ハーマン


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