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妊活体験から生まれた女性のためのウェアラブル

ニューズウィーク日本版 / 2015年9月3日 16時50分

 これらのウェアラブルは、どれも従来の基礎体温計より正確な基礎体温を導き出す点を謳っている。彼らによると、本来、基礎体温というのは最も眠りが深いタイミングで到達するものなのだという。ところが、これまでは常時体温を測れるようなデバイスが存在せず、やむなく寝起き一番の体温を基礎体温の目安にしていた。寝ている最中も邪魔にならない形状のウェアラブルなら、本来の基礎体温を測定できる。

 TempdropとYONOのファウンダーへの取材にもあるように、両者とも自身の妊活体験をきっかけにプロダクトの開発に至っている。YONOは早ければ今年の秋、Tempdropは2016年半ば頃に出荷予定。現在、テストユーザーの声を反映しながら、量産に向けた開発が進められている。プロダクトが一人でも多くの女性、そしてカップルの手元に届き、彼らの日々の妊活をよりスムーズにしてくれることに期待したい。


[執筆者] 三橋ゆか里
フリーランスのITライター。IT系メディア「The Bridge」や、女性誌「Numero」や「Hanako」などで幅広く執筆。三省堂の「ICTことば辞典」を共著。現在はロサンゼルスに在住しながら、世界各国のスタートアップを取材し続けている。


三橋ゆか里(ITライター)


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