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【図解】働かずに生活できるのは、資産1億円

ニューズウィーク日本版 / 2015年9月28日 16時25分

 ビリオネア(富豪)になりたかったら、まずはその実像を知るべし――。そうして彼らと同じように考え行動することが、自らもお金持ちになる近道だと、評論家であり、億単位の資産を運用する個人投資家でもある加谷珪一氏は言う。

 住む場所から友達の選び方、移動手段、見栄の張り方まで、加谷氏は著書『お金持ちの教科書』と『図解 お金持ちの教科書』(ともにCCCメディアハウス)で、お金持ちの実像を明らかにしている。

 ここでは『図解 お金持ちの教科書』の「第1章 お金持ちってどんな人?」から一部を抜粋し、6回に分けて掲載する。今回がシリーズ第5回。富裕層と非富裕層の分かれ目となる金融資産額と、その理由について知っておこう。

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『お金持ちの教科書』
 加谷珪一 著
 CCCメディアハウス




『図解 お金持ちの教科書』
 加谷珪一 著
 CCCメディアハウス



※第1回:【図解】そもそもお金持ちって? はこちら
※第2回:【図解】あの人はお金持ちなのに、なぜ貧乏そうなのか? はこちら
※第3回:【図解】土地を持っているお金持ちと、お金を持っているお金持ち はこちら
※第4回:【図解】タワマンに住む人はお金持ちではない? はこちら

◇ ◇ ◇

 保有している資産の額が、その人がお金持ちかどうかを決める最大の要素となる。では、どの程度の資産を持っていれば、「お金持ち」と呼ばれるのだろうか?

資産1億円が入り口、3億円がお金持ち

 金融機関や富裕層向けビジネス関係者の間では、富裕層とそうでない人のひとつの分かれ目は、純金融資産を1億円以上保有しているかどうかだと言われる。

 働かずに何とか生活できるギリギリの水準が1億円だからという部分が大きいと思われる。1億円の金融資産を運用すれば、どのような時代でも3・5%程度の利回りは何とか確保できる。1億円の3・5%は350万円。たしかに自力で生活できるギリギリのラインと言えるだろう。逆に言うと、1億円の金融資産があれば、働かなくても何とかやっていける、ということを意味している。

 働かなくても余裕で生活するには、年収1000万円くらいはほしい。そうなると、3・5%の利回りで考えると約3億円の資産となる。



年収なら3000万円が基準

 一方、年収ベースでお金持ちを考えた場合、境目となるのは3000万円である。年収が3000万円を超えると、お金の心配をほとんどしなくなると言われ、生活水準も大きく変化する。だが、2000万円クラスの人の多くは1000万円の人と大して違わない。

 まとめると、お金持ちとそうでない人を分けるおおよその分岐点は、資産ベースでは3億円、年収ベースでは3000万円ということになる。

5000万円というひとつの壁

 お金持ちの入り口は1億円だが、5000万円くらいから人の思考回路は変化し始めるようである。

※第6回:【図解】年収1000万円はお金持ちではない はこちら

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