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NASA火星の大発見にも「陰謀」を疑うアメリカ人

ニューズウィーク日本版 / 2015年9月30日 18時16分


人類には良いニュース、新作映画『オデッセイ』にとっては素晴らしいニュース


 NASAは大きな秘密を隠していると言うのは、元NASAコンサルタントで2007年の全米ベストセラー『NASA秘録――秘密組織が隠蔽する宇宙の人工遺物』(邦訳・学習研究社)の共著者、リチャード・ホーグランド。火星の水なら自分の研究チームが15年も前に発見していたと言うホーグランドは以前、NASAの画像に地球外文明の痕跡が映っていると本誌に語ったことがある。NASAは地球人のパニックを避けるために、情報を小出しにしているのだという。

 ホーグランドの研究チームはすでに調査を開始した。「(NASAは)情報の出し方が遅すぎる」と、ホーグランドの同僚であるロビン・ファルコフは言う。「本当は事態がどれだけ進んでいるか、わかったものではない」

 アポロの月着陸以来、NASAの大きな発表には陰謀論が付きまとうようになった。火星探査による数々の発見も例外ではない。9月初めにも、火星表面のある画像に「宙に浮くスプーン」が写っていると騒ぎになったばかり(NASAは岩だと否定)。

 ソーシャルメディアに設けられたNASAの科学者が質問に答えるコーナーでも、陰謀を疑う投稿がいくつか取り上げられた。しかし、次の質問にはNASAの科学者は答えなかった。「もし地球外生命体を発見したらNASAはどのように発表するのか」

 答えられない理由でもあったのだろうか──?

マックス・カトナー


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