大学進学率の男女差が物語る日本の「ジェンダー意識」
ニューズウィーク日本版 / 2015年10月6日 17時0分
日本の肯定率は22.6%で真ん中より少し下だが、欧米諸国と比べると格段に高い。ドイツは13.6%、アメリカは6.6%、スウェーデンにいたってはわずか2.5%だ。こうしたジェンダー意識の低い国々では大学生の男女比は半々だが、日本では男女比が「6対4」とまだまだ偏っている。東京大学の女子学生比率は18.6%しかない(2015年5月時点)。
「人材」しか資源のない日本にとって、この現状は見過ごせない。男女を問わず能力を開花させ、社会・経済を活性化させるための意識改革、制度づくりは急務の課題だ。
<資料:文科省『学校基本調査』、『世界価値観調査』(2010~2014)>
[筆者の舞田敏彦氏は武蔵野大学講師(教育学)。公式ブログは「データえっせい」、近著に『教育の使命と実態 データから見た教育社会学試論』(武蔵野大学出版会)。]
≪筆者の過去の記事≫
■同性愛への寛容度でわかる日本の世代間分裂
■日本の学生のパソコンスキルは、先進国で最低レベル
■生涯未婚率は職業によってこんなに違う
舞田敏彦(武蔵野大学講師)
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