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ヒラリーの独壇場だった民主党討論会

ニューズウィーク日本版 / 2015年10月15日 16時57分

 サンダースは、不法移民を合法化することを柱とした2007年の移民制度改革案に反対票を投じたことで弁明を迫られた。ラテン系移民の票はもはや望めないのではないか、と司会のクーパーからも突っ込みが入った。「法案に反対したのは、労働条件についての条項があまりに酷かったからだ。人権団体の南部貧困法律センターは『奴隷制度に近い』と呼んだほどだ」と、サンダースは語った。

 サンダースには、自分が極左でないことを民主党支持者に証明するという使命もあった。リベラル過ぎれば、本選で共和党候補には決して勝てないからだ。

 その点を明らかにするべくクーパーは、総司令官として米軍を指揮し戦う用意はあるか、と尋ねた。サンダースの答えはこうだ。「私は非戦主義者ではない。アフガニスタン戦争も支持したし、シリア空爆や、大統領がしようとしていることを支持した」

 2時間の討論会を支配したのはオマリー、サンダース、クリントンの3人だった。オマリーは支持率で後れを取っているが、全米に放送された討論会が追い風になるかもしれない。だが少なくとも1回目の討論の時点では、クリントンとサンダースの優位を覆すような兆しはほとんどなかった。
 

エミリー・カデイ


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