ドローンの次は、殺人ロボット
ニューズウィーク日本版 / 2015年10月26日 17時0分
またヒューマン・ライツ・ウォッチのボニー・ドチャーティは、機械には戦争犯罪の責任能力がないばかりでなく、現行法ではこうした機械を製造し、プログラムし、命令した人間はいずれも責任を免れることになる。責任を問えなければ、犠牲者への償いも、社会的制裁も、さらなる暴力に対する抑止も、何もない。
「戦争当事者の一方から人間を取り去ったら、どうやって人道的な終わらせ方ができるのか」と、カーは言う。「人間の脆さがなくなれば、戦争を止められるものはなくなってしまう」
殺人ロボットの反対派は、規制ではなく全面禁止を求めている。一度技術が確立されてしまえば、為政者はそれを使ってみる誘惑に耐えられないからだ。そして間もなく、永遠に終わらない軍拡競争が始まるだろう。7月には物理学者のスティーブン・ホーキングらAIの専門家1000人が支持を表明した。その声明にはこうある。「殺人ロボットを止めなければ、それはブラック・マーケットに流れ、そこからテロリストや独裁者、民族浄化を目論む連中の手に渡るのは時間の問題だ」
ローレン・ウォーカー
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
露の中距離弾道ミサイル発射 米国防総省「事前通知があった」 プーチン大統領は“ウクライナ東部の兵器工場が標的だった”
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 11時43分
-
ロシア、弾道弾発射で米側に事前通知 米国はウクライナに対人地雷供与へ
産経ニュース / 2024年11月22日 9時20分
-
ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを初使用」 夜空に上がる「巨大な火の玉」を住民が撮影
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月20日 19時55分
-
アングル:身構える米国防総省、トランプ氏が「大規模粛清」か
ロイター / 2024年11月11日 14時9分
-
ドローンの平壌飛来で暗殺の危険感じた? 金正恩が警護体制を強化、韓国と戦争準備の懸念も
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月30日 18時15分
ランキング
-
1中国ハッキング疑惑、米国史上最悪と上院情報委員長
ロイター / 2024年11月25日 12時1分
-
2焦点:ロシアの中距離弾道弾、西側に「ウクライナから手を引け」と警告か
ロイター / 2024年11月25日 14時14分
-
3トランプ氏の復権は「悲しみ」とメルケル氏…「好奇心旺盛だが、それは自分を強くするため」
読売新聞 / 2024年11月25日 9時20分
-
4《トランプ圧勝の大統領選からアメリカがみえる!》「なぜ火曜日に投票?」「どうして選挙人という存在が生まれた?」から「ハリスに待ち受ける屈辱」までジャーナリストが解説
NEWSポストセブン / 2024年11月25日 11時15分
-
5北朝鮮が年内に軍事偵察衛星を再び打ち上げる「可能性が高い」と分析 韓国政府高官が明らかに
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月25日 13時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください