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日本の睡眠不足がイノベーション社会への変革を阻害する

ニューズウィーク日本版 / 2015年11月2日 16時30分

 以上は中年女性に関わることだが、<図1>でみたように、日本の睡眠時間は総じて短い。勤勉な国民性の表れだろうが、休むことは仕事の能率を高める上でも有効だ。「ひらめき」という観点から見ても、睡眠や休息が重要な役割を果たすことが近年の研究で分かっている(「『休めない』日本人の生産性が著しく低い理由」<東洋経済オンライン、2015年10月31日掲載>)。

 あくせく働いてモノを作る大量生産の時代は終わり、革新的なアイデアやひらめきが必要な「高付加価値」産業へと主軸は移りつつある。睡眠不足を示す統計データは、日本がこうした時代の変化に対応できていないという警告でもある。

<資料:OECD『Balancing paid work, unpaid work and leisure』(2014年3月)、
総務省『社会生活基本調査』(2011年)>

[筆者の舞田敏彦氏は武蔵野大学講師(教育学)。公式ブログは「データえっせい」、近著に『教育の使命と実態 データから見た教育社会学試論』(武蔵野大学出版会)。]

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舞田敏彦(武蔵野大学講師)


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