1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ビッグデータ時代に「直感」はこう使え

ニューズウィーク日本版 / 2015年11月9日 15時51分

 最終的な判断をデータの分析結果に拠っているのに、「直感を信じる」と回答したことに矛盾を感じるかもしれない。だが、この矛盾しているように見える回答からは、ある重要な知見を得ることができる。「データと直感が相反した場合に、リーダーはデータよりも直感を優先する」というものだ。

 健康・美容事業の世界的大手、アライアンス・ブーツ社の調査部門責任者ダン・ハンブル氏は、「データと直感が矛盾したときには、そのままデータを信じることはせず、もう一度分析をやり直します」と、EIUの質問に答えている。直感とデータがぶつかったとすれば、データの収集や分析の仕方が間違っていたのかもしれないと思うようにしているそうだ。

「直感はデータとその分析結果の検証に使える便利なツールでもあります」とハンブル氏はつけ加える。データそのものが根拠として使うには弱い場合、集め方がでたらめだった場合、分析の仕方が良くなかった場合などに、直感は警鐘を鳴らすことができる。「データが正しいと確信できて、それが適切に、正確に分析されているとわかったならば、(直感を退けて)データに基づいて行動するべきです」とハンブル氏は語る。

 クランフィールド大学経営大学院のモリアン氏は、人の直感には限界があることを強調する。「直感だけに頼るのは、最初のうちはうまくいくかもしれません。でも、いくら鋭い直感をもっていたとしても、そのやり方を長く続けることは難しいでしょう。とくに、今よりもっと上をめざしたいという野望があるのならば、(データの力を信じ)直感"だけ"に頼るのはやめるべきです」


編集・企画:情報工場 © 情報工場





※当記事は「Dialogue Sep/Nov 2015」からの転載記事です




ベン・ウォーカー ※Dialogue Sep/Nov 2015より転載


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください