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出場停止勧告を受けたロシア陸上界の果てしない腐敗

ニューズウィーク日本版 / 2015年11月10日 16時38分

 ディアックは国際オリンピック委員会(IOC)の名誉会員であるため、IOCの倫理委員会は9日、ディアックを名誉会員から一時的に除名することを進言した。

 これとは別に、IAAFの倫理委員会は、IAAFの倫理規定に対して複数の違反を犯したとして、ディアックの息子ら4人の懲戒手続きを開始している。

 WADAの調査報告書に先立ち、共著者の1人はサンデー・タイムズ紙に対して、ロシア陸上界の腐敗ぶりは国際サッカー連盟(FIFA)のそれとは「桁違いだ」と語っていた。

 FIFAについて伝えられる腐敗は幹部の懐は肥やしても、試合の結果には影響しなかったとみられるのに対し、「今回のケースでは試合の結果も大きく左右していたかもしれない」と、スポーツ専門の弁護士リチャード・マクラレンは言う。

 コーは陸上界への信頼を取り戻すために努力するとロイター通信に語った。同時に、ディアックらに疑われている汚職については何も知らなかったと関係を否定した。


コナー・ギャフィー


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