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【ドキュメント】週末のパリを襲った、無差別テロ同時攻撃

ニューズウィーク日本版 / 2015年11月16日 16時20分

 先週末のパリ同時テロでは、サッカースタジアム、コンサート会場、それに繁華街のカフェやレストランが次々に銃撃、自爆テロの攻撃を受けた。これまでに少なくとも129人が死亡、負傷者は300人以上にのぼり、このうち100人は重篤な状態にあるという。

 パリでは今年1月に風刺漫画週刊誌シャルリ・エブドの編集部が襲撃されたばかりだが、今回は繁華街で週末の時間を楽しんでいた若者らが無差別に標的となり殺害された。

 再び繰り返された余りに残酷な惨劇に、世界は震撼している。

 今回の同時テロを時系列で振り返る。




サッカースタジアム「スタッド・ド・フランス」

(現地時間午後9時20分頃~)

 サッカー男子フランス代表とドイツ代表の親善試合を開催されていた、パリ北部のサッカースタジアム「スタッド・ド・フランス」の周辺で、3回に渡って自爆テロが発生。通行人1人と実行犯3人が死亡。

 報道によると、最初の自爆テロの実行犯は、爆弾を身につけてスタジアムに入ろうとしたところをセキュリティチェックで止められ、警備員から遠ざかったところで爆弾を爆発させた。その際、近くにいた1人が巻き添えになった。

 この親善試合は、オランド大統領も観戦していたが、2度目の爆発の後にスタジアムから避難して無事だった。

自爆テロの発生後、スタジアムから避難する観客 Gonazlo Fuentes-REUTERS

繁華街のカフェやレストランを銃撃

(現地時間午後9時25分頃~)

 パリの中心部の繁華街にあるバー「カリヨン」の前に黒いボックスカーが乗り付け、店にいた客に向かって無差別に自動小銃を乱射した。その後、すぐ近くのカンボジアレストラン「プチカンボジュ」でも食事中の客に銃を乱射した。ここでは合わせて15人が死亡し、10人以上が重傷を負っている。

 テロ実行犯はその後、街を南下するように移動して、カフェ、レストランを次々に銃撃。さらに24人が殺害された。

 この後、午後9時40分頃には、さらに別のカフェ「コントワールボルテール」で自爆テロがあり、1人が巻き添えになって重傷を負った

銃撃の最初の現場となったバー「カリヨン」 Philippe Wojazer-REUTERS


現場のバーの前には犠牲者を悼んで花やキャンドルが置かれている Jacky Naegelen-REUTERS


銃撃を受けたレストランのガラスには弾痕が残されている Pascal Rossignol-REUTERS

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