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またまた銃乱射、オバマや大統領候補の反応は?

ニューズウィーク日本版 / 2015年12月3日 15時13分

 カリフォルニア州サンバーナディーノの障害者施設で昨日起きた銃乱射事件について、民主党と共和党の大統領候補数人がコメントを発表した。

 民主党の3人の候補、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダース、マーチン・オマリーは全員、銃による暴力を防ぐ措置が必要だと強調した。クリントンは「これがノーマルだと思いたくない」とツイート。サンダースは銃乱射を「吐き気を催す無意味な」行為と呼び、オマリーもツイッターを通じて「有意義な銃安全法」を制定するため全米ライフル協会(NRA)に立ち向かおうと呼び掛けた。

 クリントンとオマリーは以前から銃所持に関する現行法を厳しく批判し、銃規制の推進を鮮明に打ち出してきた。サンダースは上院議員時代に犯行に使用された銃の製造元の訴追を免除する法案を支持したことから、銃規制に対する態度が曖昧だとして説明を求められてきた。

アメリカでの銃による大量殺人事件数の推移

Data curated by FindTheData

 クリントンは銃犯罪予防のために継続的にリーダーシップをとってきた功績が評価され、先月NPOからブレイディ・ベア賞を贈られて、授賞式のスピーチで銃犯罪は「国家的な緊急事態」のレベルに達していると訴えたばかりだ。

 共和党候補の一部も事件にコメントしたが、銃規制については言及を避けている。

世界に類を見ない頻度の銃撃事件

 共和党予備選のトップを走るドナルド・トランプは、事件について「非常に悪い」状況のようだとツイート。「(逃走中の犯人を追う)警察の好運を祈る。神の恵みを」と続けた。

 共和党の他の候補、ベン・カーソン、ジェブ・ブッシュ、クリス・クリスティー、リンゼー・グラム、テッド・クルーズ、マイク・ハッカビー、ジョン・ケーシック、ジョージ・パタキも事件にコメントし、犠牲者とその家族に哀悼の意を表した。他の5人の候補はコメントを発表していない。

 バラク・オバマ大統領とカリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は事件についてスタッフから説明を受けた。

「この国では世界に類をみない頻度で銃撃事件が起きている」と、オバマはCBSニュースに語り、銃による犯罪がやまないことや銃規制の強化が進まない現状に強いいらだちを示した。

 オバマはつい先月末にも、西部コロラド州の医療関連施設で男が銃を発砲して12人が死傷した事件後の声明で「もうたくさんだ」と発言したばかりだった。


ミシェル・ゴーマン

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