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【写真特集】娯楽で殺されるライオンたち

ニューズウィーク日本版 / 2015年12月7日 19時30分

 ジンバブエの人気者だったライオン「セシル」が、アメリカ人歯科医に狩りで殺される事件が起きたのは、今年7月――。世界中から非難の声が上がったが、スポーツとして大型動物を殺すトロフィーハンティングは、アフリカのいくつもの国で大きな産業となっている。

 その1つは南アフリカだ。国内のライオンのうち野生は2000頭程度だが、人工的に飼育・繁殖されているものは約8000頭とされる。その多くが、欧米の金持ちたちに娯楽で殺されるために育てられる。

 手軽に楽しめるハンティングは近年になって人気が高まり、「戦利品」として頭部や剝製が輸出される数も急増している。さらに中国やラオスなどでは、ワシントン条約で国際取引が禁止されているトラに代わる漢方薬の材料として、ライオンの骨の需要が高まっている。

 不思議なのは、多くのハンターが純粋な動物好きに見えることだ。動物に関する深い知識を持ち、その美しさについて畏敬の念をもって語る。特にお気に入りの動物がいる場合も多い。ただ彼らが言う「好きな動物」とはすなわち、最も殺したい動物でもある。


幼いうちから人に慣れさせ、狩りの標的になったときも逃げないよう育てる


食肉業者と提携し、売り物にならない家畜をライオンの餌に提供してもらう

南ア政府による規制の試みも、飼育業者の反対で実現することはなかった


「ライオン農家」が野生のライオンを守る役に立っているとの主張もある


飼育された動物で満足できず、野生動物に手を出すケースも増えている


06~11年に狩りの「戦利品」として輸出されたライオンは4062頭に上った


狩りの獲物となったライオン。南ア国内で、剝製にする準備が行われる

皮を剝がれる雌ライオン。剝製は欧米のハンターたちの元に送られる


浴槽に漬けられた毛皮。ラグとしてインテリアにされることも


梱包される頭部付きの毛皮。こうした荷物の輸送を禁じる航空会社もある


剝製を陳列するアメリカのハンター。狩猟団体から表彰されたこともある


Photographs by David Chancellor-Kiosk

<本誌2015年9月8日号掲載>

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Photographs by DAVID CHANCELLOR-KIOSK

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