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「リケジョ」を育てる気がない日本の教育現場

ニューズウィーク日本版 / 2015年12月15日 17時0分

 中高の理数教科の担当教員に女性が少ないことも、こうした思い込みを助長している。進路選択を控えた女子学生にとって、役割モデルの欠如の問題は大きい。アメリカ、フランス等、欧米諸国では中学校の理数系の教員の半数を女性が占めている。日本でも女性教員比率の数値目標の設定など、何らかの改善策が必要かもしれない。

 理数教科の学力の男女差は、教育実践によって克服することが可能な領域だ。日本でも上記のように教育現場の環境を改善すれば、もっと多くの「リケジョ」の才能を開花させることができるのではないだろうか。

<資料:OECD『PISA 2012』>

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[筆者の舞田敏彦氏は武蔵野大学講師(教育学)。公式ブログは「データえっせい」、近著に『教育の使命と実態 データから見た教育社会学試論』(武蔵野大学出版会)。]

舞田敏彦(武蔵野大学講師)


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