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アメリカの10代の50人に1人は「慢性疲労症候群」

ニューズウィーク日本版 / 2016年1月26日 16時23分

医師を訪ねた患者の94%が門前払い

 患者がCFSの診断を受けるまでには長い時間がかかることもある。医師に相手にされなかったり、誤診されたり、あるいは心因性のものだと言われたりするためだ。ブリストル大学の研究グループによれば、CFSを患う10代の94パーセントが医師に門前払いをされていることがわかった。

「CFSの子供を抱える家庭が専門的な医療ケアを受けられるようにするため、また、小児科医、あるいは子供たちに関わる人々がCFSを見きわめて対処する訓練を受けられるようにするため、(CFSに対する人々の)認識を高める必要がある」。研究グループは今回の論文のなかでそう訴えている。

 しかし、確かな処方箋があるわけではない。同研究グループはこう記す。「CFS発症に関して、心理的問題と生活苦をどこまでさかのぼり、どこまで見守るべきなのか、その範囲を調査するためには、さらなる研究が必要だ」

ルーシー・ウェストコット


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