習近平氏による訪朝――中国に残された選択
ニューズウィーク日本版 / 2016年2月9日 18時23分
北朝鮮が中国を追い詰める戦略は、成功していると言えるのかもしれない。
すさんでしまった弟分をなだめるためには、もう兄貴分の方がせめて折れるしかない。まずは兄弟間で「内紛」を解決してから、国際社会に向き合うしか道が残ってないのではないだろうか。
韓国に米軍が駐留するのを望んでいるのは韓国の方だという側面もあるわけだから、やはり決断を迫られているのは、中国だということになろう。
[執筆者]
遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)
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