1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

燃料電池車はテスラに勝てるか

ニューズウィーク日本版 / 2016年2月15日 16時45分

 しかしFCV推進派に言わせれば、EVにも欠点がある。トヨタの加藤光久副社長は、値段が高く、車体が重く、充電に時間がかかることをEVの弱点として挙げている。トヨタは一時期、テスラと組んでSUV「RAV4」のEVモデルを製造していたが、期待したような売り上げにつながらず、既に生産を終了した。

 いまトヨタはFCV市場へのライバルの参入を歓迎しており、それを促すために5700件近い関連特許の無償開放に踏み切った。参入企業が増えて水素ステーションがもっと多くなれば、FCVを買う顧客も増えるはずと期待しているのだ。

 ほかのメーカーも動き始めている。GMもホンダと組んで燃料電池の開発を進めているし、日産はダイムラー(メルセデスベンツの親会社)と共同で、早ければ2020年の発売を視野に入れている。

「FCVは永遠に『5年後』のテクノロジーだと、よく冗談のネタにされてきたが」と、調査会社IHSオートモーティブのアナリスト、デビン・リンゼーは言う。「その年数はだいぶ縮まってきたようだ」

[2016.2. 9号掲載]
ジャクリン・トロップ


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください