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【写真特集】シリア難民が誇りと夢を取り戻した街

ニューズウィーク日本版 / 2016年4月13日 19時15分

多くのシリア人家族が暮らすタルラバシュ地区。投機的ともいわれる再開発が行われている。もともとクルド人が暮らす貧しい地区だが、繁華街のイスティクラル通りに近く、実業家にとっては便利な場所だ

ムハンマド・アルサイード・アラハム(47)はシリアやエジプト、トルコなどで展開するファストフードチェーン「アナス・チキン」の経営者。「12年にシリアを出てヨルダンやエジプトにも行ったが、トルコのほうがいい。でもいつかはシリアに帰りたい。国を去るのは、母親の元を去るようなもの」

水たばこを吸うアンワル・ハフェズ(31、右)は、15年にタクシム広場近くにこのバーを開いた。「父はシリア人で、母はレバノン人。僕はアブダビで暮らしていたけど、シリアにはよく行っていた。でも内戦が始まってからは戻っていない。両親は今もアレッポに住んでいる」

ボスポラス海峡の観光クルーズ船に乗るラザン・アミーン。ジャーナリストの彼女はヨルダンのテレビ局で働いていたが、15年4月からイスタンブールでフリーのジャーナリストとして活動する。「イスタンブールは大好き。トルコに暮らす多くのシリア人の問題に向き合う仕事をしたい」

共同経営するページズ・ブックストア・カフェでシリア人音楽家の演奏を聴くサメール・アルカドリ(42)。ここはイスタンブール初のアラビア語専門書店で、カフェが併設されている。シリア第5の都市ハマ生まれのアルカドリは13年からイスタンブールに暮らす

ボスポラス海峡の出口に当たる金角湾を走るフェリー。乗船している通勤客の中にも多くのシリア人がいる


撮影:アレッサンドロ・ガンドルフィ
1970年イタリアのパルマ生まれ。哲学とジャーナリズムを学び、イタリアを代表する日刊紙レプブリカに記者として勤務し、後にフォトジャーナリストに転じる。主に欧州の雑誌で活躍中

Photographs by Alessandro Gandolfi-Parallelozero


[2016.1.12号掲載]
Photographs by Alessandro Gandolfi


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