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熊本地震、信頼できる災害情報・安否情報をネットで確認する

ニューズウィーク日本版 / 2016年4月19日 19時40分

 3.11では、避難所に張られている避難者の名簿を(管理者の許可を得た上で)有志が撮影して、Googleの画像共有サービスに投稿。社内外のボランティアが手書きで書かれた名前をテキスト入力し、パーソンファインダーに入力していった。最終的にボランティアがよって入力された安否情報は14万件。個人が入力した情報、テレビなどのメディアからの情報も合わせると、パーソンファインダーには67万件もの安否情報が入力された。

 パーソンファインダー以外にもGoogleは、YouTubeで地上波のニュース番組を無料配信、ホンダなどの提供していた自動車通行実績情報をGoogleマップで表示、高精細な衛星写真・航空写真の提供、ボランティアとコラボした生活救援情報の提供といったさまざまな取り組みを行った。

 注目すべきは巨大IT企業1社が災害支援活動を行ったのではないと言う点だろう。ボランティアや公的機関、他分野の企業などと柔軟につながっていくことで、迅速かつ的確な情報提供が実現されていったのである。
○参考:『Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット』林信行 著、山路達也 著

 今回の熊本地震はまだ大きな揺れが続き、予断は許されないが、3.11で得られた貴重な情報連携のノウハウが活用されることを期待したい。

山路達也


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