スズキ会長「行儀悪い売り方やめ、白物家電の二の舞い避ける」
ニューズウィーク日本版 / 2016年5月11日 10時34分
スズキの鈴木修会長は10日に開いた決算会見で、シェア争いが激化した2016年3月期の軽自動車市場について「(コモディティ化した)白物家電の二の舞いになるのではないかといった現実を見た」と振り返り、昨年10月以降、「お行儀の悪い売り方をやめた」と説明した。17年3月期は、シェア重視から「1台1台を大切に売っていく考え方に大幅に方向転換する」と明言した。スズキは17年3月期の軽自動車販売を55万台計画。鈴木会長は、軽自動車の全体需要を消費増税前の駆け込みの影響を含まず160万―180万台と予想し、同社の目標台数が「(全体需要の最大)180万台のうち(シェア)30%を確保する」ために掲げた数字と説明した。軽自動車業界では、2014年にシェア争いが過熱し、スズキとダイハツが激しい販売合戦を繰り広げ、買い手のいない新車をディーラーなどの名義で一度登録して販売台数をかさ上げする「自社登録」が進んだ。新車ながら中古車扱いになり安売りされる「新古車」が増え、結果的に各社の収益悪化を招いた。<三菱自の不正問題「そんなに影響ない」>鈴木会長はまた、三菱自動車による燃費不正問題が軽自動車市場に与える影響については「そんなにないと思う。顧客は優れた能力を持っており、賢い選択をする」との見解を示した。三菱自の不正問題を受けて、国土交通省は自動車メーカー各社に燃費試験用データに関する調査を指示している。鈴木会長は「現時点で順調に再確認が進んでいる」と述べた。各社は5月18日までに同省へ報告することになっている。(白木真紀 編集:宮崎大)[東京 10日 ロイター] Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
この記事に関連するニュース
-
“日本一売れてるクルマ”ホンダが2年ぶり首位陥落!? スズキ「軽ワゴン」なぜ“単月トップ”に躍進? 王者N-BOXがピンチに陥ったワケ
くるまのニュース / 2024年7月14日 19時10分
-
一番売れている「軽自動車の“王様”」はどれ?「23ヵ月連続ナンバーワン」も! 2024年「“軽”販売ランキング」トップ3
くるまのニュース / 2024年7月8日 12時50分
-
今年上期の新車売れ筋総合ランキング、ホンダ「N-BOX」首位維持、スズキ「スペーシア」3位浮上[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2024年7月5日 8時59分
-
2024年上半期「“日本一”売れたクルマ」はナニ? 「軽・SUV」人気変わらず!? 「納期長すぎ問題」は解決も「不正」で順位も変動… 販売台数発表
くるまのニュース / 2024年7月4日 19時40分
-
ホンダは大丈夫か?
財経新聞 / 2024年6月27日 17時47分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください