1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

ウディ・アレン「小児性愛」疑惑を実の息子が告発

ニューズウィーク日本版 / 2016年5月12日 19時17分

 有力メディアはアレンのような影響力が大きい人物を敵に回すことを恐れ、虐待などブラックな一面が暴かれても、無視するか、告発の信憑性を貶めるような伝え方をすると、ローナンは批判する。



 彼は義姉の告発に当初は距離を置いていたが、自分の無責任さを恥じて、実父に正面対峙する決意をしたという。ハリウッド・リポーターにコラムを寄せたのは、同誌が最近特集したアレンのインタビュー記事で虐待疑惑にいっさい触れていなかったからだという。  ローナンのコラムが同誌の電子版に掲載された11日には、カンヌ国際映画祭が開幕し、オープニング作品としてアレンの新作『カフェ・ソサエティ』が上映された。

キラ星のような崇拝者たち

『ブルージャスミン』に出演したルイ・C・Kやアレン監督が初めて手掛けるTVシリーズに出演するマイラー・サイラスら、キラ星のようなスターたちがアレンと喜んで仕事をする事実に「姉は傷ついている」と、ローナンは書いている。そして、ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートら『カフェ・ソサエティ』のキャストには「メディアが監督について答えにくい質問をすることはないから安心していい」と、皮肉たっぷりに請け合っている。

「メディアは伝統と権威にあぐらをかいて、なかなか変わろうとしない。(大物の)罪を問わず、沈黙するのも、古い体質のせいだ」と、ローナンは述べている。「こうした姿勢は危険でもある。『勇気を振り絞って告発しても信じてもらえない』と、被害者を泣き寝入りさせることになる」

ザック・ションフェルド


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください