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打倒トランプへヒラリーが抱える弱点

ニューズウィーク日本版 / 2016年5月13日 16時15分



人柄

 ウェストバージニアの有権者の76%が、サンダースを「正直」だと考えているが、クリントンを「正直」だと考える人は22%しかいない。理由は何であれ、サンダースの支持者はヒラリーの人柄を軽蔑している。それは、ヒラリーに対抗したサンダースを応援する支持者の単純な「ひいき目」かもしれない。たとえそうでも、ヒラリーは有権者の信頼を勝ち取るために巻き返しを図るか、あるいは「トランプ阻止」の重要性を有権者を説得する必要がある。

変化への期待

 92年にビル・クリントンが勝利した選挙戦のキャッチフレーズの1つは、「問題は経済だよ、おバカさん!」だった。「変化か、現状維持か」というのもあった。ヒラリーは「オバマの政策を継承するべき」と考える有権者からの支持は高いが、問題なのはウェストバージニアでは有権者の3分の1しかそう考えていないことだ。

【参考記事】米大統領選挙、「クリントンなら安心」の落とし穴

今後の展開

 当初は勝負にならないと見られていたサンダースの想定外の健闘は感動的だが、もう勝てる見込みはない。ヒラリーは、指名獲得後秋の本選までに多くの問題を解決しなければならない。「トランプ大統領」実現への不安が追い風にはなるだろうが、現状それで十分とはとても言えない。

マシュー・クーパー


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