【写真特集】イラクから脱出できないスンニ派住民の苦難
ニューズウィーク日本版 / 2016年6月6日 17時15分
(バグダッド中心部のスンニ派地域であるアダミヤ地区で綿菓子を売る男性。この地区は国内各地から戦闘を逃れてきたスンニ派住民の受け皿となっている。イラク国民の10%以上が故郷を追われ、避難生活を送っている。)Moises Saman-Magnum Photos
(トレーラーハウスで暮らすワサン・ハサン〔30〕と息子のラミ〔10〕。昨年春にラマディがISISの支配下に入ると、母子はバグダッドのアダミヤ地区に身を寄せた。ハサンは06年、米軍とスンニ派勢力の戦闘で発射されたロケット弾によって妹を失い、自身も両脚をなくした。以来、車椅子生活を送っている。)Moises Saman-Magnum Photos
(スンニ派住民が多数を占めるアルブ・アジール村の自宅で絵を描く10歳の少女サラ・アドナン・モハメド。人口2万人のこの村に近い町ティクリートは14年6月にISISに制圧され、昨年4月に政府軍に奪還された。サラの一家は1年以上の避難生活を経てようやく村に戻ったが、村の大部分は破壊され、一家の自宅も一部が焼け落ちていた。)Moises Saman-Magnum Photos
Photographs by Moises Saman-Magnum Photos
撮影:モイセス・サマン
1974年、ペルーのリマ生まれ。米カリフォルニア州立大学でコミュニケーション社会学を学ぶ。米新聞社でスタッフ・フォトグラファーとして中東などの紛争を取材し、2007年からフリーランス。世界的写真集団マグナム・フォト会員。2月にアラブの春をテーマとした写真集『ディスコーディア』を発表
<本誌2016年3月29日号掲載>
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Photographs by Moises Saman
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