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Airbnbに思わぬ差別の落とし穴

ニューズウィーク日本版 / 2016年6月9日 16時55分

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 オープンエア会議では、チェスキーCEOに続いて、エンジニアリング担当副社長のマイク・カーティスが、厄介なのはホストが無意識に抱いている偏見だと語った。「僕らは無意識の偏見など人間の哀しい一面に日々直面している。使えるツールをすべて駆使して、この問題を解決したい」

 続いて、ツイッターに新設されたポスト「多様性・帰属担当ディレクター」に就任したデービッド・キングを司会に、ソーシャルニュースサイトのレディットの元CEOエレン・パオとツイッターの元エンジニアリング・マネージャー、レスリー・マイリーがIT業界にはびこる差別について対談を行った。

男性優位のシリコンバレー

 パオは有力ベンチャーキャピタル(VC)クライナー・パーキンス・コーフィールド&バイヤーズを女性差別で訴えたことがある。女性であるためにシニア・パートナーへの昇進を見送られたというのだ。敗訴に終わったが、彼女の闘いはシリコンバレーのジェンダー差別を告発した画期的な訴訟として高く評価されている。

 裁判の間、パオはレディットの匿名のユーザーから女性蔑視と人種差別のコメントや画像の集中砲火にあった。15年7月にレディットを去った後、パオはIT業界に多様性と差別撤廃を広げるプロジェクトを立ち上げた。

 オープンエア会議でパオはマイノリティーに職場でもっと声を上げようと呼び掛けた。「声を上げても何も変わらないなら、ちゃんと聞いてもらえる職場に転職すればいい」

 一方、アフリカ系のマイリーはツイッターの社風は白人男性中心だと公然と批判し、同社を去って社内チャットツールのスラックに転職した経験をもつ。

「職場で差別があったときに、経営陣は間髪置かず、毅然とした態度で対応すべきだ」と、マイリーは訴えた。


スン・リー


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