妖精シャラポワは帰ってくる
ニューズウィーク日本版 / 2016年6月13日 19時3分
米スポーツ用品大手のナイキの対応も、シャラポワ復帰の可能性を裏付けるものだ。ナイキは2年間の出場停止処分が科されたにも関わらず、騒動発覚後に一次凍結していたスポンサー契約を再開すると8日に発表した。
多国籍企業は慈善でアスリートとスポンサー契約をするのではない。企業が頼りにするのは、自社ブランドの宣伝に役立つアスリート。そのためアスリートには、最高峰の大会に出場し、成果を挙げることが求められる。
2012年に元自転車プロロードレース選手のランス・アームストロングがアメリカ反ドーピング協会によって永久追放されたとき、ナイキはアームストロングとの契約を解除した。一方で短距離走のジャスティン・ガトリンについては、ドーピング検査で2度の陽性反応が出てからも契約を継続している。
ナイキの判断の分かれ目は? ガトリンは第一線で活躍し続けており、宣伝効果があるからだ。だとすれば、もしシャラポワに復帰の道がないと思えば、ナイキがシャラポワとの契約を再開することはなかったはずだ。
シャラポワ側に過失があり、彼女のキャリアに消し去ることのできない汚点がついたのは紛れもない事実。だが、今は一時的な苦境に直面しているだけで、彼女は復帰すると信じる理由もたくさんある。
テディ・カトラー
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