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クリントンの私用メール問題はまだ終わらない

ニューズウィーク日本版 / 2016年7月7日 17時55分

 6日のツイートでも、クリントンは「嘘つき」で「無能」で、「救い難い判断ミスをする」とののしり続けた。



 トランプと共和党の指名を争ったマルコ・ルビオは声明を発表し、クリントンの行為は「大統領になろうとする人物に相応しくない」と批判した。「ヒラリー・クリントンの無謀で無分別な機密情報の誤った取り扱いは、まだ終わった話ではない。またボロが出て、公務に就いていた時期の腐敗と陰謀が暴かれ、またもスキャンダルに付き合わされるハメになるだろう」

 共和党のティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)もツイッターで「明らかにクリントンは特別扱いされている。この不正を止めるべきだ」と不満を表明した。

 共和党の一斉攻撃にもかかわらず、FBIの発表はクリントンに追い風となった。6月27日~7月1日に行われたロイター/イプソンの世論調査では、クリントンとトランプの支持率の差は9.4ポイントまで縮まっていたが、発表後の同調査ではクリントンの支持率は46%で、トランプとの差は再び13ポイントに広がった。

【参考記事】米大統領選挙、「クリントンなら安心」の落とし穴

 クリントンと最後まで指名争いを続けた民主党のバーニー・サンダースはFBIの発表後もこの問題には沈黙している。サンダースは予備選中、メール疑惑を攻撃材料にすることを控えてきた。この問題に言及したのは、昨年10月に行われた民主党候補の討論会のときだけだ。この場でサンダースは、有権者が聞きたがっているのは、国家に影響を及ぼす実質的な問題を、各候補がどう解決するかだと述べて、「あなたの電子メールをめぐるくらだらない話には(アメリカ人は)うんざりしている」とクリントン陣営に塩を送った。


ミシェル・ゴーマン


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