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ネット接続の大人のおもちゃで2人のヒミツがダダ漏れに

ニューズウィーク日本版 / 2016年8月12日 16時0分



 ただし、同社代表のフランク・フェラーリは、収集した温度のデータについてはユーザーの使い方を知るためというのは正確ではなかったと述べる。

「CPU温度のデータを収集している理由は、純粋にハードウェアの診断目的だ。使用許諾契約やプライバシーポリシーではこうしたデータを収集する可能性について開示しているが、顧客に対する透明性を高めるために、現在その方針を見直しているところだ」

 ハイテクな大人の玩具の脆弱性が指摘されたのは、今回が初めてではない。3月にもセキュリティの専門家らが、インターネットに接続されたバイブレーション装置がいかにハッキングされやすいかを実証していた。機器をインターネットにつなぐIoT時代が訪れつつあるが、そうした機器を開発する際、メーカーはセキュリティを後回しにすることが多いと専門家は指摘している。

 セキュリティ企業マルウエアバイツのアナリスト、クリス・ボイドは今年初め、本誌の取材にこう答えている。「問題は、IoT機器の多くはセキュリティがひどいものだということ。なぜなら、それなりの基準の保護を構築するにはコストがかかるからだ」



アンソニー・カスバートソン


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