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共働きも、お金持ちになりたければ住む場所を選べ

ニューズウィーク日本版 / 2016年9月14日 18時38分

便利な場所に住むとかえって消費が減る

 人は想像以上に住む場所から影響を受ける動物です。1日の時間の中で、移動に使う時間はかなりの割合を占めますが、これが人の思考に大きな影響を与えています。

 電車に乗っている時間は正味30分程度でも、その前後を合わせると1時間近くの時間になることも少なくありません。通勤で往復2時間という時間は、1年では480時間にもなります。1年間で丸20日間の時間が通勤で使われているわけです。便利なところに住めば、こうした時間すべて有効活用することができます。

 このことがもたらす精神的余裕は、数字では言い表せないほど大きく、仕事や家庭生活の質は格段に向上します。

参考記事:【図解】そもそもお金持ちって?



 利便性のよい場所に住むメリットはそれだけではありません。実は、ムダな出費が減ってくるという意外な効果もあるのです。便利な場所に住んでいると、どんな場所でも、いつでも行くことができます。そうなってくると、休日にわざわざ力を入れて繁華街に出かける意味はなくなり、結果的に、外食費などの支出も少なくなるのです。

 確かに、便利なところは家賃も高めですが、近いからといって2倍も高いわけではありません。また家賃が高いと、本当にそのスペースは必要なものなのか徹底して吟味する習慣も付いてきます。いわゆる「断捨離」を自動的に実施できるわけです。結果的にシンプルで、最小限のスペースで生活ができるようになってくるでしょう。

 最近、不動産業界では、都市部の狭いファミリー向けマンションに対するニーズが高まっているそうです。50平米以下の物件で間取りを細かくしてファミリー向けに仕立てたものですが、こうした物件が売れるということは、多少スペースを犠牲にしてでも、便利な場所に住みたいと考える人が増えていることを反映しています。

 子供が同居するのは、せいぜい二十数年です。高齢で夫婦二人になってからは、むしろ便利な場所に住んでいる方が、あらゆる面で有利です。特に大型の総合病院が近いことは、高齢者になってからは大きな意味を持ってくるでしょう。

参考記事:【図解】タワマンに住む人はお金持ちではない?

※第2回:子供の学校の集まりにのめり込むのは経済的にムダ


『30年後もお金に困らない!
 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』
 加谷珪一 著
 CCCメディアハウス



ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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