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世界初! あのワインの権威が日本酒の格付けを発表

ニューズウィーク日本版 / 2016年9月15日 18時20分

 2016年9月1日(ニューヨーク時間8月31日正午)、ワインの世界的格付けで知られるロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが、世界初となる日本酒の格付け評価を発表しました。近年、日本酒は「SAKE」として海外でもじわじわと人気が高まっています。今回は同社のワイン評論家、マーティン・ハオ氏が、選りすぐった約800種の純米大吟醸酒・純米吟醸酒を一律の評価方式でテイスティングし、100点満点で採点。結果、78種類の日本酒に90点以上のポイントを付与しました。

(参考記事:45年の沈黙を破り、新たな越乃寒梅「純米吟醸 灑(さい)」が発売、好調です!)

 その栄誉ある78 本のうち6本を用意し、上質なフードとのマリアージュを楽しむイベントが、9月2日、東京・西麻布の会員制バー「twelv.」で開かれました。招かれたのは、東京在住の海外プレスです。この日用意された日本酒は以下の6種類。「純米吟醸 笹一 山田錦 無濾過生原酒 旦」(山梨・笹一酒造、91点)、「純米吟醸 瑞鷹 崇薫」(熊本・瑞鷹、91点)、「純米大吟醸 七本鎗」(滋賀・冨田酒造、91点)、「純米大吟醸 富久長 八反草 50」(広島・今田酒造本店、90点)、「純米大吟醸 勝山 暁」(宮城・勝山酒造、95点)、「純米大吟醸 惣譽 生もと」(栃木・惣誉酒造、92点)。有機栽培の野菜やトスカーナから届いたチーズなどを使用したこだわりのフードと、それぞれ味わいの異なる素晴らしい日本酒を堪能し、会場には参加者の感嘆の声が途切れることなく響きました。

(参考記事:240年栽培され続ける貴重な甲州でつくった厚みのある1本が、山形県庄内から届きました。)

 ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケート社、日本代表のアーネスト・シンガー氏は「日本酒は伝統ある高貴な飲み物にも関わらず、日本以外にはまだまだ浸透していません。ロバート・パーカー社による評価は、日本酒の世界市場進出への大きな第一歩」と語り、今回90点以上の評価を受けた数多くの日本酒の存在そのものが、日本酒の素晴らしさを物語っているとして、世界に誇れる日本酒の価値と可能性を示しました。

(参考記事:月を愛でながら味わいたい、「グランドキリン 十六夜の月」が9月13日から発売です。)

 この発表をもとに今秋、CCC メディアハウスより、今回90点以上の評価を受けた日本酒と蔵元を網羅したオフィシャルブックの刊行を予定しています。それに伴い、出版記念のイベントも開催予定。今もっとも旬な78 本の日本酒を深く知り、味わうために必携のこの一冊、いまから刊行が楽しみですね。

海外出身の参加者たちは、これまで馴染みの薄かった日本酒を味わいながら、熱心に説明を聞いていました。

「SAKE RATINGS PROJECT」では、今年から5年間にわたって毎年、日本酒にポイントを付与し、日本酒市場の活性化を図っていく予定です。

写真の「石川県有機栽培こだわり野菜いろいろディップ(味噌や酒粕等発酵薬味で)」をはじめとする美しく滋味深いフードが揃いました。


※当記事は「Pen Online」からの転載記事です。






Pen編集部 ※Pen Onlineより転載

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