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オバマが見捨てたアレッポでロシアが焦土作戦

ニューズウィーク日本版 / 2016年10月3日 17時13分

【参考記事】ロシア「アメリカは事実上のテロ支援国家」



 アサドとロシアは、オバマがアメリカの大統領である限り、いくら民間人を爆撃してもアメリカは攻撃してこないと見抜いているのだ。アメリカ国内でも批判は高まっている。6月には、オバマ政権のシリア政策を批判し、アサド政権に軍事行動をとるよう促す内部文書に51人の外交官が署名していたことが明らかになった。

 アサドはAP通信の取材に対し、アメリカ率いる有志連合が反政府勢力を支援し続ける限りシリア内戦は終わらない、と語った。アサドは正しい。ロシアの支援を受けたアサド政権軍とアメリカの支援を受けた反政府軍との戦いは、敵を圧倒して正当な国家を作る力のある勢力がない限り、終わりなき内戦の泥沼にならざるをえない。可能な解決策は1つしかない。アメリカと国際社会が本気でロシアにアサドの支援を止めさせること、それも言葉だけでなく行動を起こすことだ。

The article first appeared on the Atlantic Council site.

Mona Alami is a Nonresident Fellow at the Atlantic Council's Rafik Hariri Center for the Middle East



モナ・アラミ(米大西洋評議会)


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