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ISISのプロパガンダと外国戦闘員が急減、軍事作戦効果

ニューズウィーク日本版 / 2016年11月2日 17時45分



 国務省はプロパガンダへの対抗メッセージをSNSで広める業務を、イスラム世界の同盟国へ"下請け"に出していた。イスラム諸国と共闘することにはメリットもあるだろうが、現在のプロパガンダ激減の主たる要因とは到底考えられない。

 そもそも、言われているほどISISがツイッターの世界で圧倒的に優勢だったわけではない。2014年7月~2015年5月の調査で、ツイッターのアクティブユーザーで言うと、ISIS支持者1人につき、ISIS反対者は6人いたとされる。ただ、支持者のほうが投稿数はずっと多く、またISISの発するメッセージのほうがシンプルで強力だったために対抗作戦は奏功していなかっただけだ。

 いずれにせよ、説得力を持つのは米陸軍士官学校の報告書のほうだ。SNS上での戦いは難しく、また受動的なアクションだった。軍事作戦こそがイデオロギー戦争においても米軍とイラク・クルド軍にイニシアチブを取り戻し、今後も影響をもたらし続けるだろう。

This article first appeared on the Daily Signal.


ヘレ・デール(ヘリテージ財団上級研究員〔広報外交〕)


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