トランプ政権を生き残るアメリカ民主主義の安全装置
ニューズウィーク日本版 / 2016年11月14日 19時26分
【参考記事】クリントン当選を予想していた世論調査は何を間違えたのか
●報道の自由は健在
いくらトランプが法廷で争うと脅しをかけても、この国の報道機関は黙っていない。大統領候補のうちは自身が経営する会社の不明瞭な取引を隠すこともできたが、大統領になれば覆いはすっかり剥がれる。知人のジャーナリストはトランプの勝利にショックを受ける一方、今後はトランプ政権の全容を丸裸にすると決心している。
●アメリカは過去、トランプ以下の大統領の下でも生き残った
トランプの勝利が明らかになった水曜日の朝、パニック状態になった友人に読むのを勧めたのが、08年に出版されたアメリカの歴史学者リック・パールスタインによる『ニクソンランド(Nixonland)』だった。これは50~60年代にかけて優勢だった元米大統領のリチャード・ニクソンが、70年代に失脚するまでの過程を描いたノンフィクションだ。これを読めば、万一の事故に備えて旅客機に安全装置が備えられているのと同じように、アメリカの民主主義にも安全装置が備わっていることに気づくはずだ。
アレクサンダー・ナザライアン
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