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『ファンタスティック・ビースト』で始まる新たな魔法の冒険

ニューズウィーク日本版 / 2016年11月25日 16時0分

――『ファンタスティック・ビースト』は現実世界の描写がかなり多い。街が破壊される場面などは、普通のパニック映画と変わらないように思えてしまった。現実世界を描くことで、逆に難しいことはなかったか。

 ノー。私たちにとって大きなチャンスだと思った。現実世界に魔法を持ち込むことにわくわくしたし、ジョーが1926年のアメリカを舞台にしたのもそういう思いからだったと思う。ホグワーツ魔法学校で7年間過ごした私は、そこから離れられることがちょっと嬉しかった。特に視覚面でね。奇妙なことに1926年のニューヨークという設定は、ハリー・ポッター(舞台は90年代)よりも現代的な感じがした。扱っているテーマからそう思うのか、自分でもうまく説明できないが。



「7年間過ごしたホグワーツから離れられるのはちょっと嬉しかった」と語るデービッド・イエーツ監督 © 2016 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED. HARRY POTTER AND FANTASTIC BEASTS PUBLISHING RIGHTS © JKR


――レッドメインもヒロインのキャサリン・ウォーターストンも、魔法の杖を使うのが難しかったと言っている。大人は、子供のようにいかないのだろうか。

 彼らには杖のレッスンを受けてもらった。そこで私がアドバイスしたのは、魔法の杖は自分自身の延長であるということ。自分が思っていること、考えていることが腕を通して杖につたわる。そういう思いでやってほしい、と。もう1つは、手首をちょっと緩めて柔らかく使うこと。エディは比較的早くこつをつかんだが、キャサリンは時間がかかった。長身で手足も長いから、姿勢のバランスがうまく取れなかったみたいだ。

――役作りについて、レッドメインとどんな話をしたか。

 エディには何カ月もかけて、肉体面、精神面で準備をしてもらった。ニュートは他人とうまくコミュニケーションできない複雑な役でもあるので、アレクサンドラ・レイノルズという動作のコーチに指導をお願いした。彼女は、エディがホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』から一緒に仕事をしている人。内向的な人物を演じるのに必要な動きを、エディとともに作り上げていった。

 私たちもニュートというキャラクターを、撮影中も編集中もずっと探り続けていた。次の作品でもその探求は続くから、物語が進むにつれてエディの魅力がもっと出てくると思うよ。

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