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40代独身男性はスーツをどのように着ればダサくないか

ニューズウィーク日本版 / 2016年12月22日 17時38分

 しかし、顔と体形の劣化によって、20~30 代のころは「カッコイイ」と言われていたスーツ姿ですら、オッサン姿の象徴として見られてしまうようになる。



 食品加工販売会社に勤める純一さん(43歳)は、毎日スーツ姿で出勤し、午後は取引先を回ることが多いという。「若いころは社内でも取引先でも女性社員から手紙をもらうことがあった」ものの、「最近はこっちから仕事のことで話しかけても避けられている気がする」とのこと。私が会ったときも純一さんはスーツ姿だったが、女性から声をかけられていたころの面影はなく、それどころか、仕事ができるサラリーマンにも見えないほど、スーツの着こなしがイケていなかった。「スーツは6着持っていますが、5年前に買ったのが最後で、残り2着が7~8年前くらい。あと3着は10~15年前に買ったものですね」というから無理もない。しかも、最後に買ったスーツはゆったりサイズで、その立ち姿には明らかに違和感があった。臭いこそなかったが、同じ男の私から見ても、「ヨレヨレでだらしないな」と感じるものだったのだ。さらに、そのスーツを「週3でヘビロテしている」という。

 最もやってはいけないのは、オーバーサイズのスーツと、ダブルのスーツを選んでしまうこと。私が懇意にしているスタイリストは、「体形がゆるんできた40代以上の男性にオーバーサイズは論外。ダブルのスーツも、スタイルがよく、タイトに着こなせる人でなければやめたほうがいい。どちらも実際よりだらしない体形に見えてしまう」と言っていた。

 また、20~30代前半で買ったスーツを着るのもリスクが高い。顔と体形が変わっているのだから似合わないのが普通であり、現状に合うものを買い直すのが自然だ。それをせずに自分だけが、「このスーツが一番似合う。自分らしい気がする」と同じものを着続けている人の多さに驚かされる。独身男性ほど、「週3でヘビロテ」して、「クリーニングは年に1~2回」なんて人は多いが、それでは仕事ができるように見えなくて当然だろう。

 では、40代独身男性はスーツをどのように着ればいいのか?

・折り目をキープする
・ワイドカラーのシャツを着る
・ネクタイだけはワンランク上のものを選ぶ
・革製品の風合いを統一する

 40代男性が折り目のぼやけたパンツをはくと作業着のように見えて清潔感が失われてしまう。対策としては、「クリーニングに出す」「ズボンプレッサーを買う」「折り目を形状記憶したシロセット加工の商品を買うか、取り扱いのある店で加工してもらう」の3パターン。面倒な上に、布地にダメージを与える家でのアイロンはやめたほうが無難だ。また、ポケットにモノを入れない、ジャケット・パンツそれぞれ専用のハンガーにかけるという小さな努力が、ほどよいダンディさにつながる。

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